8AM10|第8回 公認心理師国家試験 過去問
J. D. Mayer と P. Salovey が提唱した、情動的知能(感情知性)の4枝モデルにおいて、最も高次の水準であるとされている能力を1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、Mayer と Salovey が提唱した情動的知能の4枝モデルにおける最も高次の能力が問われています。
キーワードは、「情動を制御する能力」です。
解説
情動的知能、つまり感情知性は、自分や他者の感情を理解し、思考や行動に活かす能力として整理されます。
Mayer と Salovey の4枝モデルでは、情動的知能はおおむね次のような能力で構成されます。
- 情動を知覚する能力
- 情動を用いて思考を促進する能力
- 情動を理解する能力
- 情動を制御する能力
このうち、最も高次の水準とされるのは、情動を制御する能力です。
情動を制御する能力とは、感情を無理に抑え込むことだけではありません。自分や他者の感情を適切に受け止め、状況や目的に応じて感情を調整し、対人関係や問題解決に活かす能力です。
感情心理学のポイント
情動的知能では、まず感情に気づき、それを思考に活かし、意味を理解し、最終的に適切に調整する流れで覚えます。
選択肢の確認
1.情動を推測する能力
判定:適切とはいえない。
他者の感情を推測する力は情動理解や対人理解に関係しますが、Mayer と Salovey の4枝モデルにおける最も高次の水準としては、情動を制御する能力が適切です。
2.情動を制御する能力
判定:最も適切。
4枝モデルにおいて最も高次の水準とされる能力です。自他の感情を理解し、状況に応じて調整し、適応的な行動や対人関係に活かす力を指します。
3.情動を知覚する能力
判定:適切とはいえない。
情動を知覚する能力は、表情、声、身体反応などから感情に気づく基礎的な能力です。4枝モデルの重要な構成要素ですが、最も高次の水準ではありません。
4.情動を評価する能力
判定:適切とはいえない。
情動を評価することは感情理解に関わりますが、4枝モデルで最も高次の能力として明確に位置づけられるのは、情動を制御する能力です。
5.情動により思考を促進させる能力
判定:適切とはいえない。
情動により思考を促進させる能力は、感情を判断や創造性、問題解決に活かす能力です。4枝モデルの一部ですが、最も高次の水準ではありません。
覚えるポイント
- Mayer と Salovey の4枝モデルでは、最も高次なのは情動を制御する能力です。
- 情動的知能は、感情に気づく、活かす、理解する、調整する能力として整理します。
- 感情制御は、感情を抑えるだけでなく、状況に応じて適切に扱う力です。