8PM102|第8回 公認心理師国家試験 過去問
認知療法におけるコミュニケーションで用いられる技法として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、認知療法で用いられる代表的なコミュニケーション技法であるソクラテス的対話が問われています。
キーワードは、「認知療法」と「問いかけによる気づき」です。
解説
ソクラテス的対話は、認知療法で用いられる重要な技法です。
セラピストが一方的に正解を教えるのではなく、クライエントに質問を投げかけながら、自動思考や信念の根拠、反証、別の見方、現実的な解釈に気づけるよう支援します。
たとえば、「そう考える根拠は何ですか」「別の説明はありますか」「友人が同じ状況なら、どのように声をかけますか」といった問いを通して、クライエント自身が認知を検討できるようにします。
認知療法では、クライエントとセラピストが協力しながら仮説を検証していく協同的経験主義も重要です。ソクラテス的対話は、そのための具体的なコミュニケーション技法です。
心理療法のポイント
認知療法では、説得や反論よりも、質問を通してクライエント自身が気づくことを重視します。
選択肢の確認
1.会話的質問
判定:適切とはいえない。
会話的質問という表現は、認知療法の代表的技法として一般に用いられる名称ではありません。認知療法における問いかけの技法としては、ソクラテス的対話が適切です。
2.円環的質問法
判定:適切とはいえない。
円環的質問法は、家族療法、とくにシステム論的アプローチで用いられる技法です。家族成員間の関係や相互作用への気づきを促します。
3.ジョイニング
判定:適切とはいえない。
ジョイニングは、家族療法で治療者が家族システムに加わり、信頼関係を築くための関わりです。認知療法の代表的コミュニケーション技法ではありません。
4.肯定的意味付け
判定:適切とはいえない。
肯定的意味付けは、家族療法やブリーフセラピーなどで、問題行動や状況に別の肯定的意味を見出す関わりとして用いられることがあります。認知療法の代表技法としてはソクラテス的対話が適切です。
5.ソクラテス的対話
判定:最も適切。
認知療法で用いられる、問いかけを通じてクライエントが自分の認知を検討し、新たな見方に気づくための技法です。問題文に合致します。
覚えるポイント
- ソクラテス的対話は、認知療法の代表的な問いかけ技法です。
- セラピストが答えを押しつけず、クライエント自身の気づきを促します。
- 円環的質問法やジョイニングは、家族療法の文脈で整理します。