8PM98|第8回 公認心理師国家試験 過去問
クライエントの非機能的な信念などを同定し、それが機能的になるよう変容するための技法として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、非機能的な信念を同定し、より機能的な考え方へ変容する技法である認知再構成法が問われています。
キーワードは、「非機能的な信念」「同定」「機能的になるよう変容」です。
解説
認知再構成法は、認知行動療法で用いられる代表的技法です。
クライエントが苦痛を感じる場面で浮かぶ自動思考や、背景にある非機能的な信念を見つけ、それが現実に合っているか、役に立っているかを検討します。そして、より柔軟で現実的、機能的な考え方へと修正していきます。
たとえば、「一度失敗したら全部終わりだ」「相手が返信しないのは嫌われたからだ」といった考えが強い不安や抑うつにつながっている場合、その根拠、反証、別の見方、より役立つ考え方を一緒に検討します。
認知再構成法は、単にポジティブに考えさせる方法ではありません。クライエントが自分の認知に気づき、より現実的で適応的な考え方を選べるよう支援する方法です。
心理療法のポイント
認知再構成法では、自動思考、認知の歪み、非機能的信念を同定し、根拠と別の見方を検討します。
選択肢の確認
1.機能分析
判定:適切とはいえない。
機能分析は、先行条件、行動、結果の関係を整理し、行動がどのように維持されているかを明らかにする方法です。非機能的信念を変容する技法としては認知再構成法が適切です。
2.反応妨害
判定:適切とはいえない。
反応妨害は、強迫症などで曝露と組み合わせて、強迫行為を行わないようにする技法です。信念を同定して機能的に変容する技法ではありません。
3.認知再構成法
判定:最も適切。
非機能的な信念や自動思考を同定し、それをより機能的で現実的な考え方に変容する技法です。問題文の説明に合致します。
4.モデリング法
判定:適切とはいえない。
モデリング法は、他者の行動を観察して望ましい行動を学ぶ技法です。行動学習には有用ですが、非機能的信念の変容を主目的とする技法ではありません。
5.アクセプタンス
判定:適切とはいえない。
アクセプタンスは、不快な思考や感情を排除しようとせず、そのまま受け入れる姿勢を育てる方法です。信念を機能的に変容する技法としては認知再構成法が最も適切です。
覚えるポイント
- 認知再構成法は、非機能的な信念や自動思考を見つけ、より機能的に変容する技法です。
- 単なるポジティブ思考ではなく、根拠、反証、別の見方を検討します。
- 機能分析は行動の維持要因、反応妨害は強迫行為への対応、モデリングは観察学習として整理します。