8PM90第8回 公認心理師国家試験 過去問

神経・生理心理学-01 脳部位の基礎:視床・小脳・大脳基底核・前頭葉

社会的行動障害の特徴的な症状である自発性の低下、衝動性及び脱抑制と最も密接に関連している脳の部位を1つ選べ。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、社会的行動障害にみられる自発性の低下、衝動性、脱抑制と関連する脳部位が問われています。

キーワードは、「社会的行動」「抑制」「実行機能」「前頭葉」です。

解説

前頭葉は、計画、判断、抑制、意思決定、社会的行動の調整、感情や衝動のコントロールなどに深く関与します。

特に前頭前野の機能低下や損傷では、自発性の低下、無気力、計画性の低下、衝動性、脱抑制、社会的ルールを踏まえた行動の困難などが生じることがあります。

社会的行動障害では、本人が悪意を持っているというより、脳損傷や神経心理学的変化によって、行動の調整、抑制、状況判断が難しくなっている場合があります。

そのため、公認心理師は、本人の行動を人格や態度だけで説明せず、神経心理学的背景、生活環境、家族の困りごと、支援方法を含めて理解する必要があります。

神経心理学のポイント
前頭葉は、実行機能、社会的判断、衝動抑制、自発性に関係します。脱抑制や自発性低下が出たら前頭葉を考えます。

選択肢の確認

1.後頭葉
判定:適切とはいえない。
後頭葉は、主に視覚情報の処理に関係します。視覚認知には重要ですが、自発性低下や脱抑制などの社会的行動障害とは最も密接な部位ではありません。

2.前頭葉
判定:最も適切。
前頭葉は、実行機能、判断、抑制、社会的行動の調整に関わります。自発性の低下、衝動性、脱抑制と最も密接に関連します。

3.側頭葉
判定:適切とはいえない。
側頭葉は、聴覚、言語理解、記憶、感情処理などに関係します。社会的行動にも一部関与しますが、自発性低下や脱抑制の中心としては前頭葉が適切です。

4.頭頂葉
判定:適切とはいえない。
頭頂葉は、体性感覚、空間認知、身体図式などに関わります。社会的行動障害の自発性低下や脱抑制と最も密接な部位ではありません。

5.辺縁葉
判定:適切とはいえない。
辺縁葉は、情動、記憶、動機づけなどに関わります。社会的行動に影響しますが、脱抑制や実行機能障害の中心としては前頭葉が最も適切です。

覚えるポイント

  • 前頭葉は、実行機能、抑制、判断、自発性、社会的行動に関係します。
  • 脱抑制、衝動性、自発性低下は前頭葉機能の問題として考えます。
  • 後頭葉は視覚、側頭葉は聴覚・記憶、頭頂葉は空間・体性感覚として整理します。

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