8PM91|第8回 公認心理師国家試験 過去問
他者を観察するのと同じように自分の行動を観察することによって、自分の態度を知るという過程を考える理論として、最も適切なものを1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、自分の行動を観察して自分の態度を推測する自己知覚理論が問われています。
キーワードは、「他者を観察するのと同じように」「自分の行動を観察」「自分の態度を知る」です。
解説
自己知覚理論は、D. J. Bem によって提唱された理論です。
この理論では、人は自分の内的態度や感情がはっきりしないとき、自分がどのように行動しているか、どのような状況でその行動をしたかを観察し、そこから自分の態度を推測すると考えます。
たとえば、「自分は休日にも心理学の本を読んでいる。ということは、自分は心理学にかなり興味があるのだろう」と考えるような過程です。
これは、他者の行動からその人の態度を推測するのと似た方法で、自分自身の態度を理解するという点が特徴です。
社会心理学のポイント
自己知覚理論は、「自分の内面を直接知る」のではなく、「自分の行動を見て態度を推測する」と考える理論です。
選択肢の確認
1.自己拡張理論
判定:適切とはいえない。
自己拡張理論は、親密な関係などを通して自己の資源、視点、能力が拡張されると考える理論です。自分の行動観察から態度を知る理論ではありません。
2.自己決定理論
判定:適切とはいえない。
自己決定理論は、自律性、有能感、関係性という基本的心理欲求や、動機づけの質を説明する理論です。自分の行動を観察して態度を推測する理論ではありません。
3.自己知覚理論
判定:最も適切。
自分の内的態度が不明確なとき、自分の行動や状況を観察して、自分の態度を推測する理論です。問題文の説明に合致します。
4.自己注意理論
判定:適切とはいえない。
自己注意理論は、自分自身に注意が向くことで、自己基準と現実の行動との差異が意識される過程を説明します。自分の行動から態度を推測する理論としては自己知覚理論が適切です。
5.自己カテゴリー化理論
判定:適切とはいえない。
自己カテゴリー化理論は、自分を個人としてではなく、集団成員として捉える過程を説明する理論です。社会的アイデンティティや集団行動と関連します。
覚えるポイント
- 自己知覚理論は、自分の行動を観察して自分の態度を推測する理論です。
- 内的態度がはっきりしないときに、行動と状況から自己理解が形成されます。
- 自己決定理論、自己注意理論、自己カテゴリー化理論と区別します。