9AM42|第9回 公認心理師国家試験 過去問
応用行動分析において、行動の機能に該当しないものを 1 つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、応用行動分析における行動の機能が問われています。
行動の機能とは、その行動が何によって維持されているか、つまり行動の結果として何が得られているかを考える視点です。
解説
応用行動分析では、行動を「困った行動」と決めつけるのではなく、行動がどのような機能をもっているかを分析します。
代表的な行動の機能には、次のようなものがあります。
- 注目の獲得
- 物や活動の獲得
- 嫌な場面や課題からの逃避・回避
- 感覚刺激や自己刺激の獲得
例えば、授業中に大声を出す行動が、教師や友人の注目を得ることで維持されている場合があります。また、課題中に離席する行動が、苦手な課題から逃れることで維持されている場合もあります。
本問は「該当しないもの」を選ぶ問題です。選択肢5の「興味のある活動の開始」は、行動の結果として得られる機能というより、活動の始まりや状況の記述に近く、代表的な行動の機能としては扱いにくいものです。
ひっかけポイント
行動の機能は「行動の見た目」ではなく、「その行動によって何が起き、その行動が維持されているか」を見ます。
公認心理師としては、問題行動を叱責だけで対応するのではなく、機能的アセスメントに基づき、代替行動の形成や環境調整を検討することが重要です。
選択肢の確認
1.他者の注目の獲得
判定:該当する。
他者の注目を得ることは、行動の代表的な機能です。大声を出す、物を投げる、話しかけ続けるなどの行動が、周囲の反応によって維持されることがあります。
2.要求した事物の獲得
判定:該当する。
欲しい物や活動を得ることは、行動の機能に該当します。例えば、泣くことでおもちゃを得る、要求行動によって好きな活動を得るなどが考えられます。
3.嫌な場面や活動の回避
判定:該当する。
嫌な課題、苦手な活動、不快な場面から逃れることは、逃避・回避の機能です。課題中の離席や拒否が、課題を中断させる結果によって維持される場合があります。
4.感覚・自己刺激の随伴
判定:該当する。
感覚刺激や自己刺激を得ることも、行動の機能に該当します。特定の身体運動、音、触覚刺激などが、その人にとって感覚的な強化になっている場合があります。
5.興味のある活動の開始
判定:正答。該当しない。
興味のある活動を始めることは、状況や行動のきっかけとして記述されることはありますが、応用行動分析でいう代表的な行動の機能そのものではありません。行動の機能としては、注目、事物の獲得、逃避・回避、感覚刺激などを押さえます。
覚えるポイント
- 行動の機能は、「その行動によって何が得られるか」で考えます。
- 代表的な機能は、注目、物や活動の獲得、逃避・回避、感覚刺激です。
- この問題では「該当しないもの」を選ぶため、選択肢5が正答です。
- 問題行動への支援では、機能を把握して代替行動を教えることが重要です。