9PM94第9回 公認心理師国家試験 過去問

心理アセスメント-02 認知処理・学習支援検査:KABC・DN-CAS

DN-CAS 認知評価システムが基盤とする知能理論として、正しいものを 1 つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、DN-CAS 認知評価システムの理論的基盤として、PASS 理論を選べるかが問われています。

DN-CAS は、知能を単一の得点だけで捉えるのではなく、認知処理の特徴を評価する検査です。

解説

DN-CAS 認知評価システムは、PASS 理論を基盤とする認知評価検査です。

PASS 理論では、認知機能を次の4つの過程から理解します。

  • Planning:プランニング
  • Attention:注意
  • Simultaneous:同時処理
  • Successive:継次処理

プランニングは、問題解決の方略を立て、実行し、必要に応じて修正する働きです。注意は、必要な情報に集中し、不要な刺激を抑制する働きです。同時処理は、複数の情報を全体として統合して理解する働きです。継次処理は、情報を順序に沿って処理する働きです。

心理アセスメントでのポイント
DN-CAS は、全体的な知能指数だけではなく、認知処理の得意不得意を把握し、学習支援や発達支援に活かす視点が重要です。

本問では、DN-CAS の基盤となる知能理論を問うているため、PASS 理論が正答です。

選択肢の確認

1.鼎立理論
判定:誤り。
鼎立理論は、R. Sternberg の知能理論として知られ、分析的知能、創造的知能、実践的知能を重視します。DN-CAS の基盤となる理論ではありません。

2.ABC 理論
判定:誤り。
ABC 理論は、認知行動療法や論理療法などで、出来事、信念、結果の関係を説明する枠組みとして用いられます。DN-CAS の知能理論ではありません。

3.CHC 理論
判定:誤り。
CHC 理論は、Cattell-Horn-Carroll 理論で、知能を複数の広範能力や狭い能力で階層的に捉える理論です。多くの知能検査に影響を与えていますが、DN-CAS の基盤として問われるのは PASS 理論です。

4.PASS 理論
判定:正しい。
PASS 理論は、プランニング、注意、同時処理、継次処理の4つの認知過程から知的機能を捉える理論です。DN-CAS 認知評価システムの基盤となる理論です。

5.多重知能理論
判定:誤り。
多重知能理論は、H. Gardner による理論で、言語的知能、論理数学的知能、空間的知能、音楽的知能など複数の知能を想定します。DN-CAS の直接の基盤ではありません。

覚えるポイント

  • DN-CASの基盤は、PASS 理論です。
  • PASS は、プランニング、注意、同時処理、継次処理を表します。
  • CHC 理論は、多くの知能検査の理論的背景として重要ですが、DN-CAS では PASS 理論を押さえます。
  • 認知評価では、得点だけでなく、支援にどう活かすかが大切です。

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