9PM95|第9回 公認心理師国家試験 過去問
クライエントとセラピストが協働して、クライエントが抱える問題ではなく、できていることや望む未来に焦点を当てる心理療法として、最も適切なものを 1 つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、問題の原因分析よりも、クライエントのできていることや望む未来に焦点を当てる心理療法として、解決志向アプローチを選べるかが問われています。
「協働」「できていること」「望む未来」が重要な手がかりです。
解説
解決志向アプローチは、クライエントが抱える問題の原因を深く掘り下げるよりも、すでにうまくいっていること、例外、資源、望む未来に注目する心理療法です。
代表的な問いには、次のようなものがあります。
- ミラクル・クエスチョン:問題が解決した未来を具体的に想像する問い
- 例外探し:問題が起きなかった場面や少しよかった場面を探す問い
- スケーリング・クエスチョン:現在の状態や変化を数値化して確認する問い
- コーピング・クエスチョン:困難の中でどう持ちこたえてきたかを確認する問い
このアプローチでは、セラピストが専門家として一方的に答えを与えるのではなく、クライエントと協働して、実行可能な小さな変化を見つけていきます。
心理支援でのポイント
解決志向アプローチでは、「なぜ問題が起きたか」だけでなく、「どうなりたいか」「すでにできていることは何か」に注目します。
公認心理師としては、クライエントの強みや資源を尊重し、本人が望む生活に向けた具体的な一歩を支える姿勢が重要です。
選択肢の確認
1.実存的心理療法
判定:誤り。
実存的心理療法は、生きる意味、自由、責任、孤独、死など、人間存在に関わる根本的テーマを扱います。望む未来やできていることに焦点を当てる短期的な協働的支援としては、解決志向アプローチが適切です。
2.ゲシュタルト療法
判定:誤り。
ゲシュタルト療法は、今ここでの気づき、未完了の課題、身体感覚、感情体験を重視します。クライエントの望む未来や例外に焦点を当てる心理療法としては、解決志向アプローチが最も適切です。
3.解決志向アプローチ
判定:最も適切。
解決志向アプローチは、クライエントとセラピストが協働し、問題そのものよりも、できていること、例外、資源、望む未来に焦点を当てます。本問の説明に合致します。
4.マインドフルネス認知療法
判定:誤り。
マインドフルネス認知療法は、今この瞬間の体験に評価を加えず注意を向けるマインドフルネスと、認知療法の要素を組み合わせた心理療法です。再発予防などで用いられますが、本問の説明とは異なります。
5.アクセプタンス&コミットメント・セラピー
判定:誤り。
アクセプタンス&コミットメント・セラピーは、心理的柔軟性を高め、価値に沿った行動を促す心理療法です。受容、脱フュージョン、価値、コミットメントなどを重視します。本問の「できていることや望む未来」に焦点を当てるアプローチとしては、解決志向アプローチが適切です。
覚えるポイント
- 解決志向アプローチは、できていること、例外、資源、望む未来に焦点を当てます。
- ミラクル・クエスチョン、例外探し、スケーリングが代表的です。
- セラピストとクライエントの協働が重要です。
- 問題の原因追究だけでなく、実行可能な小さな変化を支援します。