37Q92第37回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)専門科目児童・家庭福祉

事例を読んで、A市子育て支援課が最優先すべき初期対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 〔事 例〕 Bさん(3歳)は、保育所を利用しているが、週1回も登園していない。父親は病気がちで仕事が続かず、母親は精神疾患があり自宅で寝ていることが多いため就労が難しく、家族は経済的に困窮している。Bさんはまだ発語がなく、このまま発育が遅れていくことを保育所は懸念している。Bさんがめずらしく登園した日、何日も入浴していないことに気づいた保育所は、Bさんがいる間にA市の虐待通告窓口にもなっている子育て支援課へ連絡し、ネグレクトの懸念を伝えた。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

虐待通告を受けた市町村の初期対応では、まず子どもの安全を迅速・直接に確認し、緊急度を組織的に判断します。発達支援や生活保護等の中長期支援より、現時点の安全確認を最優先します。

解説

Bさんには著しい登園不足、長期間入浴していない状態、発語の遅れがあり、父母にも疾病・精神疾患・経済困窮という複合的な養育困難があります。保育所からネグレクトの疑いとして通告を受けた子育て支援課は、緊急受理会議で既知情報、危険因子、確認事項、役割分担を整理し、Bさんが保育所にいて所在と安全を確認しやすい間に、複数職員で家庭訪問等を行って子どもと家庭の状況を直接把握することが最優先です。その結果、切迫した危険や保護の必要性が認められれば児童相談所と直ちに協議します。既に市の通告窓口が通告を受理しているため、保育所に児童相談所へ改めて通告させて対応を委ねる必要はありません。発達支援、生活保護、保育所利用の安定化は重要でも、安全確認後のアセスメントと支援計画で取り組みます。

選択肢の確認

1.保育所に児童相談所へ通告するよう、働きかける。
誤り。市の虐待通告窓口が既に受理しており、他機関への再通告を保育所に求める前に市が安全確認を開始します。

2.保育所に児童発達支援センターと相談するよう、助言する。
誤り。発達支援は必要な検討事項ですが、ネグレクト通告直後は子どもの現在の安全と養育状況の確認が先です。

3.緊急の受理会議を行い、Bさんが保育所にいる間に複数の職員で訪問し、児童の状況を把握する。
正答。最も適切です。組織的に緊急度を判断し、所在が確実な機会を逃さず子どもの安全を直接確認します。

4.児童相談所へ連絡し、一時保護するように要請する。
誤り。連携は重要ですが、事実確認前に市が一時保護という結論だけを要請せず、まず安全確認とリスク評価を行います。

5.保育所に父母への生活保護制度の情報提供を依頼する。
誤り。経済支援は支援計画に含め得ますが、保育所へ情報提供を依頼することは虐待通告への最優先の初期対応ではありません。

覚えるポイント

虐待通告後は「受理会議→迅速な直接安全確認→リスク評価→必要なら児童相談所と保護協議」です。支援サービスの提案は安全確保と並行・後続して行います。

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