38Q109第38回 社会福祉士国家試験 過去問

新カリキュラム(第37・38回)専門科目ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)

バートレット(Bartlett, H.)が示したソーシャルワークに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

バートレットが方法別に分断されたソーシャルワークに共通基盤を見いだそうとした点を押さえます。中心概念は、社会的役割や人と環境との相互作用に着目する「社会的機能」です。

解説

バートレットは『ソーシャルワーク実践の共通基盤』において、ケースワーク、グループワーク、コミュニティ・オーガニゼーションなどに通底する価値・知識・介入の共通性を整理しました。社会的機能とは、人が担う社会的役割と、その役割遂行を支えたり妨げたりする環境との相互作用に関わる概念です。したがって、困難を個人内部の病理だけに還元せず、人々の対処能力と、家族・集団・組織・地域・制度など環境側の要求や資源との関係を見る記述が適切です。この考えは、現代のソーシャルワーク定義が人々と社会構造への働きかけをともに掲げる人と環境の視点にもつながります。個別方法の寄せ集めや、価値・知識・方法を相互に切り離せるものと捉える説明ではありません。

選択肢の確認

1.クライエントの自我の変化のための診断と介入による実践として示した。
誤り。個人内面の診断と自我変容だけに焦点を限定せず、社会的役割と環境との相互作用を含めて実践を捉えました。

2.ケースワーク、グループワーク、コミュニティワークのそれぞれの専門家を必要に応じて組み合わせるコンビネーションアプローチを提唱した。
誤り。別々の専門家を組み合わせる提案ではなく、従来の方法を越えてソーシャルワーク実践に通底する共通基盤を示しました。

3.診断主義と機能主義の折衷主義として、問題を持つ人が、専門職がいる場所で支援を受ける過程であると示した。
誤り。「人・問題・場所・過程」による問題解決アプローチの説明が混在しており、バートレットの社会的機能の記述ではありません。

4.価値、知識、介入方法の可視化された総体であり、それらは個別の方法としても分離可能であるとした。
誤り。価値・知識・介入は実践の共通基盤として統合的に働くもので、相互に切り離せる個別方法としたわけではありません。

5.社会的役割と関係性の中での人々の機能に焦点を当て、環境との関係を重視することを示した。
正答。最も適切です。社会的機能を、人の役割遂行と環境との相互関係から捉えるバートレットの理解に合致します。

覚えるポイント

バートレットは「方法別専門化を越える共通基盤」と「社会的機能」を示しました。人だけでなく、役割・関係・環境との相互作用を見ます。

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