35PM15|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

心筋梗塞の急性期合併症はどれか。 a.僧帽弁乳頭筋断裂 b.心房中隔穿孔 c.WPW 症候群 d.完全房室ブロック e.心破裂

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

公式正答は 3 です。正答内容は a、d、e です。

この問題のポイント

急性心筋梗塞では、壊死心筋の機械的破綻と虚血による伝導障害が急性期合併症になります。乳頭筋断裂、心室中隔穿孔、心破裂、房室ブロックなどを、先天性・基礎的な電気生理異常と区別します。

解説

僧帽弁乳頭筋断裂は急性重症僧帽弁逆流と肺水腫を来す機械的合併症です。完全房室ブロックは、特に下壁梗塞で房室結節への血流が障害された場合などに生じ得ます。心室自由壁破裂による心タンポナーデを含む心破裂も致死的な急性期合併症です。

急性心筋梗塞に伴う中隔穿孔として標準的に挙げるのは「心室中隔穿孔」です。選択肢bの心房中隔穿孔は、頻度が低い急性心筋梗塞合併症という意味ではなく、心室中隔穿孔との取り違えなので誤りです。WPW症候群は副伝導路を基盤とする早期興奮症候群であり、急性心筋梗塞によって新たに生じる典型的合併症ではありません。

各肢の最終判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:正しい、e:正しいです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b、c

正答ではありません。 aの乳頭筋断裂は正しい一方、bは急性心筋梗塞の機械的合併症である心室中隔穿孔を心房中隔穿孔としており、cのWPW症候群も急性期合併症ではありません。

選択肢2:a、b、e

正答ではありません。 aの乳頭筋断裂とeの心破裂は急性期の機械的合併症です。しかしbは心室中隔穿孔ではなく心房中隔穿孔としているため、この組合せは成立しません。

選択肢3:a、d、e

正答です。 乳頭筋断裂、完全房室ブロック、心破裂はいずれも急性心筋梗塞で起こり得ます。機械的破綻と虚血性伝導障害を正しく組み合わせています。

選択肢4:b、c、d

正答ではありません。 dの完全房室ブロックは起こり得ますが、bの心房中隔穿孔とcのWPW症候群は急性心筋梗塞の標準的な急性期合併症ではありません。

選択肢5:c、d、e

正答ではありません。 dの完全房室ブロックとeの心破裂は正しい一方、cのWPW症候群は先天的な副伝導路を基盤とする病態で、急性心筋梗塞の合併症ではありません。

覚えるポイント

  • 急性心筋梗塞の機械的合併症は乳頭筋断裂、心室中隔穿孔、心室自由壁破裂。
  • 下壁梗塞などでは房室結節虚血により完全房室ブロックを生じ得る。
  • WPW症候群は副伝導路による早期興奮であり、急性心筋梗塞の合併症ではない。

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