35AM15|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

ペースメーカ植込みの適応となるのはどれか。 a.Wenckebach 型房室ブロック b.WPW 症候群 c.心室細動 d.洞機能不全症候群 e.Ⅲ度房室ブロック

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

公式正答は 5 です。正答内容は d、e です。

この問題のポイント

ペースメーカは、刺激生成または刺激伝導の障害による症候性徐脈を補う治療です。代表的な適応は洞機能不全症候群とⅢ度房室ブロックであり、頻脈性不整脈のWPW症候群や心室細動とは治療目的が異なります。

解説

aのWenckebach型(Mobitz I型)房室ブロックは、PR間隔が漸次延長した後にQRSが脱落するⅡ度房室ブロックです。無症候で房室結節内ブロックの例は通常、植込みの代表的適応ではありません。ただし、症候性やブロック部位などによっては適応を個別判断します。bのWPW症候群は副伝導路が頻拍発作の回路となる病態で、根治はカテーテルアブレーションが中心であり、bは誤りです。cの心室細動は脈を作るペーシングでは停止できず、直ちに非同期除細動を行うためcは誤りです。dの洞機能不全症候群で症候性徐脈や洞停止を生じる場合は、不足する洞結節の刺激生成を補うためdは正しいです。eのⅢ度房室ブロックは心房刺激が心室へ伝わらず高度徐脈となるため、心室を安定して駆動するペースメーカの代表的適応でありeも正しいです。よってd・eの選択肢5を選びます。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:誤り、d:正しい、e:正しいです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b

正答ではありません。 aのWenckebach型は無症候なら一律に植込み適応とはならず、bのWPW症候群は副伝導路のアブレーションが治療の中心です。

選択肢2:a、e

正答ではありません。 eのⅢ度房室ブロックは適応ですが、aのWenckebach型は症状やブロック部位を評価して適応を決めるため、代表的適応の組合せではありません。

選択肢3:b、c

正答ではありません。 bのWPW症候群は副伝導路治療、cの心室細動は緊急除細動が主体で、いずれも通常の徐脈用ペースメーカ植込みの対象ではありません。

選択肢4:c、d

正答ではありません。 dの洞機能不全症候群は適応ですが、cの心室細動に必要なのは非同期除細動であり、ペーシングでは心室細動を止められません。

選択肢5:d、e

正答です。 dは洞結節からの刺激生成不全、eは房室間の刺激伝導不全であり、どちらも不足する心拍をペーシングで補う代表的適応です。

覚えるポイント

  • 「洞が打てない」洞機能不全と「房室間を通らない」Ⅲ度ブロックはペーシングで補います。
  • WPW症候群は副伝導路のアブレーション、心室細動は直ちに除細動と整理します。
  • Wenckebach型は「常に不適応」ではなく、症状やブロック部位で個別に判断します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 35AM1435AM16 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)