36PM17|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
カテーテルアブレーション治療の適応となる不整脈はどれか。 a.WPW 症候群 b.心室頻拍 c.発作性心房細動 d.洞不全症候群 e.Wenckebach 型房室ブロック
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
公式正答は 1 です。正答内容は a、b、c です。
この問題のポイント
カテーテルアブレーションは、不整脈の原因となる副伝導路、異常興奮の起源、または頻拍を維持する回路・基質を標的にします。WPW症候群、適応を満たす心室頻拍、発作性心房細動が本問の対象です。
解説
WPW症候群では房室間の副伝導路を同定して焼灼します。発作性心房細動では、多くのトリガが生じる肺静脈を左房から電気的に隔離する肺静脈隔離術が中心です。心室頻拍も、基礎心疾患、症状、薬物・機器治療、頻拍の起源や基質などから適応を判断し、焦点またはリエントリ回路を標的にアブレーションを行うことがあります。すべての心室頻拍へ一律に行うという意味ではありません。
洞不全症候群は洞結節機能低下による徐脈性不整脈で、症候性の場合などにペースメーカを検討します。Wenckebach型(Mobitz I)房室ブロックも徐脈・伝導障害であり、本問でアブレーションする頻拍回路ではありません。ただし、無症候性のWenckebach型ブロックまで常にペースメーカ適応になるわけではなく、症状、ブロック部位、基礎疾患、進行リスクなどで判断します。
各項目の判定は、a:該当、b:適応を満たす場合に該当、c:該当、d:非該当、e:非該当です。
各肢の最終判定は、a:正しい、b:正しい、c:正しい、d:誤り、e:誤りです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答です。 WPW症候群の副伝導路、適応を満たす心室頻拍の焦点・基質、発作性心房細動の肺静脈トリガは、いずれもカテーテルアブレーションの標的となります。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 aと適応を満たすbはアブレーション対象ですが、eのWenckebach型房室ブロックは本問で焼灼する頻拍回路ではありません。
選択肢3:a、d、e
正答ではありません。 aはアブレーション対象ですが、dの洞不全症候群とeのWenckebach型房室ブロックは徐脈・伝導障害であり、本問のアブレーション対象ではありません。
選択肢4:b、c、d
正答ではありません。 適応を満たすbとcは対象ですが、dの洞不全症候群は洞結節機能低下による徐脈性不整脈で、焼灼治療の対象ではありません。
選択肢5:c、d、e
正答ではありません。 cの発作性心房細動は肺静脈隔離の対象ですが、d・eは徐脈・伝導障害であり、この組合せは成立しません。
覚えるポイント
- WPWは副伝導路、発作性心房細動は肺静脈トリガを主に標的とする。
- 心室頻拍は病態・症状・起源・基質などからアブレーション適応を個別判断する。
- 洞不全・Wenckebach型ブロックを一律にペースメーカ適応とせず、症状やブロック部位などで判断する。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。