36PM18|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
図のように基質Xから酵素Aにより代謝物Yが生成され、さらに代謝物Yから酵素Bにより代謝物Zが生成される。ある患者では酵素Aの活性は正常で、酵素Bの活性が極度に低下していた。この患者の体内におけるY、Zの量について正しいのはどれか。 ただし、基質Xは十分に供給され、代謝物Zは正常に排泄されるものとする。 代謝物Y 代謝物Z

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は 増加 減少 です。
この問題のポイント
公式図は X ─酵素A→ Y ─酵素B→ Z という連続経路です。Xの供給と酵素A活性は保たれる一方、酵素B活性が極度に低いため、Bより上流のYは蓄積し、下流のZは産生低下と正常な排泄によって減少します。
解説
Xは十分に供給され、酵素A活性は正常なので、XからYへの産生は続きます。しかし酵素B活性が極度に低いため、YからZへの代謝流量が著しく低下します。この結果、産生されるYに対して消費が追い付かず、Yは増加します。
Zは酵素BによってYから作られるため、酵素B活性低下に伴って産生量が減ります。さらに問題文ではZの排泄が正常とされているので、Zは増加・不変ではなく減少します。「酵素B活性が極度に低い」は活性が完全に0でZが一分子も生成されないという意味ではなく、産生が著しく低下する条件として扱います。
従って、Yは増加、Zは減少となります。
選択肢の確認
選択肢1:減少 減少
正答ではありません。 Zは産生低下と正常排泄により減少しますが、Yは酵素Aで産生され続ける一方、酵素Bによる消費が低下するため、減少ではなく増加します。
選択肢2:不変 減少
正答ではありません。 Zが減少する方向は正しいですが、Yは産生が続き下流への変換が滞るため蓄積します。不変ではありません。
選択肢3:不変 増加
正答ではありません。 Yは下流代謝の滞りで増加し、Zは酵素Bによる産生が著減するうえ排泄が続くので減少します。両方の方向が一致しません。
選択肢4:増加 減少
正答です。 酵素AによるY産生は続く一方、酵素BによるY消費とZ産生が著減するため、Yは増加し、Zは正常排泄も受けて減少します。
選択肢5:増加 不変
正答ではありません。 Yの増加は正しいですが、Zは酵素B活性低下で産生が減り、排泄は正常に続くため、不変ではなく減少します。
覚えるポイント
- 連続代謝経路の後段酵素が低下すると、その直前の基質は蓄積し、下流産物は減少する。
- 本問はX供給・酵素A活性が保たれるためY産生が続く。
- 「活性が極度に低い」を「完全に0」と絶対化せず、Z産生が著しく低下すると読む。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。