36PM19|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
ニューモシスチス肺炎について正しいのはどれか。 a.日和見感染症である。 b.病原体は寄生虫である。 c.胸部 X 線では無気肺を認める。 d.マクロライド系抗菌薬が有効である。 e.血中 β-D-グルカン値は診断に有用である。
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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は a、e です。
この問題のポイント
Pneumocystis jirovecii肺炎は、細胞性免疫が低下した患者などに生じる真菌性の日和見感染症です。画像、血中β-D-グルカン、PCRや呼吸器検体中の病原体検出などを組み合わせて診断します。
解説
Pneumocystis jiroveciiは真菌に分類され、HIV感染、造血器悪性腫瘍、免疫抑制薬・副腎皮質ステロイド使用などの免疫低下状態で肺炎を起こします。胸部画像では両側びまん性のすりガラス影・間質性陰影が典型です。無気肺が別の理由で併存する可能性まで否定しませんが、Pneumocystis肺炎を示す代表的画像所見として「無気肺を認める」とするcは不適切です。
第一選択治療はST合剤、すなわちトリメトプリム–スルファメトキサゾール(TMP–SMX)です。マクロライド系抗菌薬を標準治療とする疾患ではありません。血中β-D-グルカン上昇は診断補助に有用ですが、ほかの真菌感染などでも上昇する非特異的な所見です。臨床像・画像に加え、喀痰またはBAL検体のPCR、染色・顕微鏡検査などと統合して判断します。
各項目の判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:誤り、e:正しいです。
各肢の最終判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:誤り、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b
正答ではありません。 aの日和見感染症という記述は正しいですが、病原体P. jiroveciiは寄生虫ではなく真菌に分類されるため、bが誤りです。
選択肢2:a、e
正答です。 免疫低下者に生じる日和見感染症であり、血中β-D-グルカンは非特異的ながら診断補助に有用なので、a・eが正しい組合せです。
選択肢3:b、c
正答ではありません。 bは病原体を寄生虫とする点が誤りで、cも代表的画像は両側びまん性すりガラス影などであり、無気肺ではありません。
選択肢4:c、d
正答ではありません。 cの無気肺は典型画像所見ではなく、dも第一選択はTMP–SMXであってマクロライド系抗菌薬ではありません。
選択肢5:d、e
正答ではありません。 eのβ-D-グルカンは診断補助に有用ですが、dのマクロライド系抗菌薬は標準治療ではないため、この組合せは成立しません。
覚えるポイント
- P. jiroveciiは真菌で、免疫低下者に日和見肺炎を起こす。
- 典型画像は両側びまん性すりガラス影、第一選択治療はTMP–SMX。
- β-D-グルカンは非特異的な補助所見であり、PCR・呼吸器検体検査や臨床像と統合する。
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