36AM30|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
経皮的血液ガス分析について正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
公式正答は 1 です。正答内容は 皮下の血流増加のために加温する。 です。
この問題のポイント
経皮的血液ガス分析は皮膚を加温して局所血流を増やし、毛細血管床を動脈血化した状態でtcPO₂・tcPCO₂を測定します。皮膚にセンサを当てる非侵襲的測定ですが、加温に伴う低温熱傷に注意します。
解説
センサで皮膚を加温すると局所の血管が拡張し、皮下血流量が増加します。これにより毛細血管血が動脈血に近いガス分圧になり、皮膚を通過したO₂、CO₂を連続的に測定できます。tcPO₂にはClark型電極、tcPCO₂にはSeveringhaus型電極の原理が用いられます。パルスオキシメータのような脈波信号や、赤色光・近赤外光の吸光度比を測る方式ではありません。
経皮値は動脈血ガス値を完全に直接測定するものではなく、局所灌流、皮膚の厚さ、加温条件、皮膚の酸素消費やCO₂産生などの影響を受けます。新生児や乳児でも重要な非侵襲的モニタとして使用されますが、皮膚が薄く熱傷リスクが高いため、温度と装着時間を管理し、測定部位を定期的に変更します。
選択肢の確認
選択肢1:皮下の血流増加のために加温する。
正答です。 皮膚を加温して局所血管を拡張させ、毛細血管床の血流を増やして動脈血化することが、動脈血に近いガス分圧を得る原理です。
選択肢2:計測には脈波信号が必要である。
正答ではありません。 脈波信号を用いるのは主にパルスオキシメトリです。経皮的血液ガス分析は、皮膚から拡散するO₂・CO₂を電気化学電極で測ります。
選択肢3:赤外線の吸収を計測している。
正答ではありません。 吸光度を利用するSpO₂測定と異なり、tcPO₂はClark型、tcPCO₂はSeveringhaus型の電気化学的検出原理を用います。
選択肢4:新生児には使用できない。
正答ではありません。 採血を繰り返さず連続監視できるため新生児にも用いられます。ただし加温熱傷を避けるため、温度・時間の管理と測定部位の交換が必要です。
選択肢5:侵襲的な計測方法である。
正答ではありません。 動脈穿刺や血管内カテーテルを必要とせず、皮膚表面のセンサで測る非侵襲的方法です。非侵襲的であっても加温熱傷のリスク管理は必要です。
覚えるポイント
- 加温の目的は毛細血管床の血流を増やし、局所を動脈血化することである。
- tcPO₂はClark型、tcPCO₂はSeveringhaus型の電気化学電極で測定する。
- 新生児にも用いるが、加温熱傷防止のため温度・時間を管理し、測定部位を定期的に変える。
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