36PM36|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は 再狭窄予防のためにステントを留置する。 です。
この問題のポイント
PCIでは、冠動脈内の器具をX線透視下で操作します。ステント、血管内超音波検査、バルーン拡張、補助循環がそれぞれどのような目的・条件で使われるかを区別します。
解説
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)では、X線透視を用いてカテーテルを冠動脈へ進め、狭窄部をバルーンで拡張します。ステントは拡張した血管の急性閉塞や弾性収縮を抑えて内腔を保持し、特に薬剤溶出性ステントは新生内膜増殖による再狭窄を減らします。したがって選択肢2が正答です。
血管内超音波診断装置(IVUS)は、血管径・プラーク・ステントの拡張や密着状態などの評価に利用できます。バルーン拡張圧はバルーンの製品仕様、病変の硬さや石灰化、手技の目的によって異なるため、一律の狭い範囲へ決めつけません。ただし50気圧程度を標準値とする記述は誤りです。補助循環装置も全PCIで常に必要というわけではありませんが、血行動態が破綻する危険の高い症例では使用を検討できる準備が必要です。
選択肢の確認
選択肢1:PCI 中の血管内超音波診断装置(IVUS)の使用は禁忌である。
正答ではありません。 IVUSはPCIの禁忌ではなく、血管径、病変性状、ステントの拡張不足や壁への密着状態を血管内から評価するために使用されます。
選択肢2:再狭窄予防のためにステントを留置する。
正答です。 ステントは拡張後の急性閉塞や弾性収縮を抑えて冠動脈内腔を保持し、薬剤溶出性ステントは新生内膜増殖による再狭窄も減らします。
選択肢3:カテーテルは X 線 CT 誘導下に挿入する。
正答ではありません。 PCIのカテーテル操作は連続的に位置を確認できるX線透視下で行います。断層像を得るX線CT誘導下で冠動脈へ進める手技ではありません。
選択肢4:バルーン拡張圧は 50 気圧程度である。
正答ではありません。 拡張圧は製品ごとの公称圧・最大許容圧と病変の性状に従って選びます。50気圧程度をPCI用バルーンの標準的な拡張圧とする記述は誤りです。
選択肢5:補助循環装置の準備は不要である。
正答ではありません。 通常のPCIで補助循環を一律に使用するわけではありませんが、高リスクPCIや血行動態破綻が予想される症例ではIABP、Impella、VA-ECMOなどを検討できる体制が必要です。
覚えるポイント
- PCIのカテーテル操作はX線透視下で行い、IVUSは病変やステントの評価に利用できる。
- ステントは急性閉塞・弾性収縮を抑えて内腔を保持し、薬剤溶出性ステントは再狭窄を減らす。
- バルーン圧や補助循環の要否は製品・病変・患者の危険度に応じて判断し、一律に決めつけない。
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