35AM36|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は 狭窄部拡張中の冠血流量は減少する。 です。
この問題のポイント
PCIではX線透視と造影によりカテーテルを冠動脈病変へ誘導し、バルーンやステントで狭窄を拡張します。バルーン拡張中はその部位の内腔を一時的に閉塞するため、病変より末梢の冠血流量は減少します。
解説
選択肢1は誤りです。PCIのカテーテル誘導の基本は体外式超音波診断装置ではなく、X線透視・冠動脈造影です。ただし、血管内超音波(IVUS)は血管径、プラーク、ステント拡張状態の血管内評価に用いられるため、「PCIで超音波は使わない」と一般化してはいけません。選択肢2は誤りです。冠動脈バルーンは通常、数気圧〜十数気圧程度を病変と器材に応じて用い、100気圧程度とする記述は過大です。選択肢3は正しいです。バルーンが拡張している数秒〜十数秒間は冠動脈内腔を占拠し、下流への血流が減るため、心電図変化や虚血症状に注意します。選択肢4は誤りです。ステント留置後はステント血栓症予防のため抗血小板療法が基本で、併存症により抗凝固薬が必要な例もあるため、抗凝固療法を一律に禁忌とはできません。選択肢5は誤りです。ロータブレータはダイヤモンド微粒子でコーティングしたバーを高速回転させ、高度石灰化病変を研削する装置で、レーザを利用する装置ではありません。
選択肢の確認
選択肢1:体外式超音波診断装置を用いてカテーテルを誘導する。
正答ではありません。 冠動脈内へのカテーテル誘導はX線透視と造影を基本とします。IVUSは血管内から病変を評価するもので、設問の「体外式超音波で誘導」とは異なります。
選択肢2:バルーン拡張圧は 100 気圧程度である。
正答ではありません。 冠動脈バルーンは病変と製品の推奨圧を見ながら数気圧〜十数気圧程度で拡張し、100気圧という記述は臨床的なバルーン拡張圧として過大です。
選択肢3:狭窄部拡張中の冠血流量は減少する。
正答です。 バルーン拡張中はバルーンが冠動脈内腔を一時的に占拠し、病変末梢側への血流を阻害するため、拡張時の冠血流量は減少します。
選択肢4:ステント留置後の抗凝固療法は禁忌である。
正答ではありません。 ステント留置後は抗血小板療法が基本ですが、心房細動などで抗凝固療法を併用する例もあり、出血リスクと血栓リスクで調整するため一律に禁忌ではありません。
選択肢5:ロータブレータはレーザを用いる。
正答ではありません。 ロータブレータはダイヤモンドコーティングされたバーの高速回転で石灰化病変を研削する機械的デバイスであり、レーザカテーテルとは原理が異なります。
覚えるポイント
- PCIの誘導はX線透視・造影、IVUSは血管内からの病変・ステント評価です。
- バルーン拡張中は「血管を広げる過程で一時的に内腔をふさぐ」と考えます。
- ロータブレータは回転バーによる石灰化病変の研削で、レーザではありません。
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