36PM63|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

パルスオキシメータについて正しいのはどれか。 a.動脈血の酸素分圧を計測している。 b. 2 種類の赤色光によって計測している。 c.発光ダイオードとフォトダイオードが用いられる。 d.マニュキュアは誤差の要因となる。 e.強い外光は誤差の要因となる。

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正解: 5

正答

5

公式正答は 5 です。正答内容は c、d、e です。

この問題のポイント

パルスオキシメータが推定するのは動脈血酸素飽和度SpO₂であり、酸素分圧PaO₂ではありません。赤色光と近赤外光の2波長、LEDとフォトダイオード、光学的な誤差要因を整理します。

解説

パルスオキシメータは、酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンで吸光特性が異なることを利用します。一般に約660 nmの赤色光と約940 nmの近赤外光をLEDから照射し、透過光または反射光をフォトダイオードで受光します。各波長の脈動成分と非脈動成分の比から動脈血由来の信号を抽出し、SpO₂を推定します。

したがって、PaO₂を直接計測するaは誤りです。2波長は「2種類の赤色光」ではなく赤色光と近赤外光なのでbも誤りです。LEDとフォトダイオードを用いるcは正しく、マニキュアなどによる光の吸収・散乱と、強い外光の受光部への混入はいずれも測定誤差の要因となるため、dとeも正しい記述です。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:正しいです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b、c

正答ではありません。 cのLEDとフォトダイオードは正しい一方、装置が推定するのはPaO₂でなくSpO₂であり、用いる2波長も赤色光と近赤外光なので、aとbが誤りです。

選択肢2:a、b、e

正答ではありません。 eの強い外光は受光信号へ混入する誤差要因なので正しい一方、aは測定量をPaO₂とし、bは赤色光と近赤外光をともに赤色光としているため誤りです。

選択肢3:a、d、e

正答ではありません。 dのマニキュアとeの強い外光はいずれも光学的な測定誤差の要因ですが、aのように動脈血酸素分圧PaO₂を直接計測する装置ではないため、この組合せは誤りです。

選択肢4:b、c、d

正答ではありません。 cの発光・受光素子とdのマニキュアによる誤差は正しい一方、bは誤りです。使用するのは一般に約660 nmの赤色光と約940 nmの近赤外光です。

選択肢5:c、d、e

正答です。 LEDとフォトダイオードを用いるc、マニキュアが光の吸収・散乱に影響するd、強い外光が受光部へ混入し得るeはいずれも正しく、この組合せが正解です。

覚えるポイント

  • パルスオキシメータはSpO₂を推定し、PaO₂を直接測定しません。
  • 光源は赤色光と近赤外光の2波長LED、受光素子はフォトダイオードです。
  • マニキュア、強い外光、体動、低灌流、異常ヘモグロビンなどが誤差要因になります。

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