37PM13|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
急性肺動脈血栓塞栓症の危険因子でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、急性肺動脈血栓塞栓症、肺塞栓症の危険因子が問われています。
肺動脈血栓塞栓症の多くは、下肢や骨盤内の静脈にできた血栓が肺動脈へ飛ぶことで起こります。したがって、深部静脈血栓症を起こしやすい状態が重要です。
解説
急性肺動脈血栓塞栓症は、血栓が肺動脈を閉塞し、急激な呼吸循環障害を起こす疾患です。
危険因子として重要なのは、静脈血栓ができやすくなる状態です。代表的には次のようなものがあります。
- 長期臥床
- 手術後
- 外傷や骨折
- 悪性腫瘍
- 妊娠・産褥
- 肥満
- 経口避妊薬
- 深部静脈血栓症
大腿骨頸部骨折では、下肢の外傷、手術、長期臥床が重なり、深部静脈血栓症を起こしやすくなります。
長期臥床では、下肢静脈の血流が停滞し、血栓形成のリスクが上がります。
悪性腫瘍では、凝固能亢進により血栓ができやすくなります。
深部静脈血栓症は、肺塞栓症の直接的な原因として非常に重要です。
一方、心房細動は左房内血栓を形成しやすく、脳梗塞などの動脈塞栓症に関係します。肺動脈血栓塞栓症の典型的な危険因子としては不適切です。
ひっかけポイント
心房細動は「塞栓症」と関係しますが、主に左心系から全身動脈へ飛ぶ塞栓です。肺塞栓症では、下肢深部静脈血栓が肺動脈へ飛ぶ流れを考えます。
選択肢の確認
1.危険因子として該当します。
大腿骨頸部骨折では、外傷、手術、臥床により深部静脈血栓症を起こしやすく、肺動脈血栓塞栓症のリスクになります。
2.危険因子として該当します。
長期臥床では下肢静脈血流が停滞し、血栓が形成されやすくなります。
3.危険因子として該当します。
悪性腫瘍では凝固能が亢進し、静脈血栓症や肺塞栓症のリスクが上がります。
4.正答。危険因子としては不適切です。
心房細動は左房内血栓による脳塞栓症などの危険因子です。急性肺動脈血栓塞栓症の代表的危険因子ではありません。
5.危険因子として該当します。
深部静脈血栓症は、急性肺動脈血栓塞栓症の直接的な原因として重要です。下肢静脈血栓が肺動脈へ移動して閉塞を起こします。
覚えるポイント
- 肺塞栓症の多くは、深部静脈血栓症に由来します。
- 長期臥床、骨折、手術、悪性腫瘍は危険因子です。
- 心房細動は、主に脳塞栓症などの動脈塞栓症に関係します。
- 肺塞栓症では、静脈血栓が右心系を通って肺動脈へ到達します。
- 術後や長期臥床患者では、下肢腫脹、呼吸困難、胸痛、SpO₂低下に注意します。