37PM18|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
病理・臨床医学腎・消化器・血液疾患腎不全・透析原疾患・肝炎/肝硬変・貧血
腎前性腎不全の原因となる疾患・病態はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、急性腎不全を腎前性、腎性、腎後性に分類する知識が問われています。
腎前性腎不全は、腎臓そのものが壊れる前に、腎血流が低下することで起こります。
代表例は、出血性ショック、脱水、心不全、敗血症性ショックなどです。
解説
腎不全の原因は、障害部位で大きく3つに分けます。
- 腎前性:腎血流の低下
- 腎性:腎実質の障害
- 腎後性:尿路閉塞
腎前性腎不全では、腎臓へ流れる血液が減少します。腎血流が低下すると糸球体濾過量が低下し、尿量低下や血清クレアチニン上昇をきたします。
出血性ショックでは、循環血液量が減少し、血圧が低下します。その結果、腎灌流が低下し、腎前性腎不全を起こします。
一方、横紋筋融解症、造影剤の副作用、溶血性尿毒症症候群は、腎実質障害により腎性腎不全を起こしやすい病態です。
両側性尿路結石は尿路閉塞を起こすため、腎後性腎不全の原因になります。
ひっかけポイント
「腎前性」は腎臓の前、つまり腎臓へ血液が届かない状態です。出血、脱水、ショック、心拍出量低下をまず考えます。
選択肢の確認
1.正しい。
出血性ショックでは循環血液量が減少し、腎血流が低下します。そのため、腎前性腎不全の原因になります。
2.誤り。
横紋筋融解症ではミオグロビンなどにより腎尿細管が障害され、腎性腎不全を起こしやすくなります。
3.誤り。
両側性尿路結石は尿路閉塞を起こすため、腎後性腎不全の原因です。
4.誤り。
造影剤の副作用は造影剤腎症として腎実質障害を起こし、腎性腎不全の原因になります。
5.誤り。
溶血性尿毒症症候群は、微小血管障害などにより腎実質が障害されるため、腎性腎不全の原因になります。
覚えるポイント
- 腎前性腎不全は、腎血流低下で起こります。
- 出血、脱水、ショック、心不全は腎前性を考えます。
- 腎性腎不全は、腎実質そのものの障害です。
- 腎後性腎不全は、尿路閉塞で起こります。
- 両側性尿路結石は腎後性の原因です。