37PM63|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
高気圧酸素治療の適応疾患でないのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、高気圧酸素治療、HBOの適応疾患が問われています。
高気圧酸素治療は、高い気圧環境下で高濃度酸素を吸入させ、血液中に溶解する酸素量を増やす治療です。
代表的な適応には、次のようなものがあります。
- 一酸化炭素中毒
- ガス壊疽
- 慢性骨髄炎
- 突発性難聴
- 難治性潰瘍や虚血性病変の一部
一方、自然気胸は高気圧酸素治療の適応疾患ではありません。
解説
高気圧酸素治療では、通常より高い気圧下で酸素を吸入します。これにより、ヘモグロビンに結合する酸素だけでなく、血漿中に溶け込む酸素量も増加します。
そのため、組織低酸素の改善、嫌気性菌の増殖抑制、創傷治癒促進、一酸化炭素の排出促進などが期待されます。
慢性骨髄炎では、局所の血流障害や感染により治癒が遅れやすく、高気圧酸素治療が補助的に用いられることがあります。
ガス壊疽は嫌気性菌感染が関与する重篤な感染症であり、高気圧酸素治療の重要な適応です。
一酸化炭素中毒では、酸素分圧を上げることで一酸化炭素ヘモグロビンの解離を促進し、組織低酸素を改善します。
突発性難聴でも、内耳の酸素供給改善を目的として高気圧酸素治療が用いられることがあります。
自然気胸では、胸腔内に空気が漏れて肺が虚脱しています。高気圧環境の加圧・減圧は気体の体積変化に関係するため、未処置の気胸では危険を伴います。したがって、適応疾患ではありません。
安全管理上のポイント
高気圧酸素治療では、適応だけでなく禁忌やリスクの確認が重要です。気胸、耳抜き不良、酸素中毒、火災リスク、閉所不安などに注意します。
選択肢の確認
1.誤り。
慢性骨髄炎は、高気圧酸素治療の適応となることがあります。感染部位の酸素化を改善し、治癒を補助します。
2.正答。適応疾患ではありません。
自然気胸は、高気圧酸素治療の適応疾患ではありません。加圧・減圧により胸腔内の気体が問題となるため、注意が必要です。
3.誤り。
ガス壊疽は高気圧酸素治療の重要な適応です。嫌気性菌感染に対して、高酸素環境が有利に働きます。
4.誤り。
突発性難聴は、高気圧酸素治療の適応となることがあります。内耳の酸素供給改善を目的に用いられます。
5.誤り。
一酸化炭素中毒は、高気圧酸素治療の代表的適応です。一酸化炭素ヘモグロビンの解離促進と組織低酸素の改善が目的です。
覚えるポイント
- 高気圧酸素治療では、血漿中の溶解酸素量が増えます。
- 一酸化炭素中毒、ガス壊疽、慢性骨髄炎、突発性難聴は適応として重要です。
- 自然気胸は適応疾患ではありません。
- 加圧・減圧では、体内の空気を含む部位に注意します。
- 高気圧酸素治療では、酸素中毒と火災対策も重要です。