37PM66|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
在宅酸素療法について誤っているのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、在宅酸素療法、HOTの適応、効果、注意点が問われています。
在宅酸素療法は、慢性呼吸不全などで低酸素血症がある患者に対して、自宅で酸素を投与する治療です。
この問題では「誤っているもの」を選びます。
肺高血圧症に禁忌であるという記述が誤りです。
解説
在宅酸素療法は、慢性低酸素血症を改善し、息切れや運動耐容能、予後の改善を目的として行われます。
COPDでは、重症の慢性低酸素血症に対する長期酸素療法により、生命予後が改善することが知られています。
酸素供給源としては、酸素濃縮器、酸素ボンベ、液化酸素装置などが用いられます。液化酸素は携帯性や高流量が必要な場面で使用されることがあります。
慢性心不全でも、低酸素血症を伴う場合には酸素投与が有効となることがあります。呼吸困難や酸素化の改善を目的に管理されます。
ただし、COPDなどで二酸化炭素貯留傾向がある患者では、高濃度酸素投与により換気が低下し、CO₂ナルコーシスを起こすことがあります。そのため、酸素流量を勝手に増やさないよう指導が必要です。
肺高血圧症では、低酸素により肺血管収縮が悪化することがあります。酸素療法は低酸素の改善に役立つため、肺高血圧症に禁忌という記述は不適切です。
在宅管理での注意点
HOTでは、酸素流量、使用時間、SpO₂、CO₂貯留、火気厳禁、チューブの折れ、転倒、機器アラーム、停電時対応を患者と家族に説明します。
選択肢の確認
1.記述としては正しい。
COPDで重症の慢性低酸素血症がある場合、在宅酸素療法は予後改善に寄与します。
2.記述としては正しい。
在宅酸素療法では、酸素濃縮器や酸素ボンベのほか、液化酸素を用いる場合があります。
3.記述としては正しい。
慢性心不全で低酸素血症を伴う場合、酸素療法が有効となることがあります。酸素化改善や呼吸困難軽減に関係します。
4.記述としては正しい。
COPDなどCO₂貯留傾向のある患者では、酸素投与によりCO₂ナルコーシスを起こすことがあるため注意が必要です。
5.正答。記述としては誤り。
肺高血圧症に在宅酸素療法が禁忌という記述は誤りです。低酸素の改善は肺血管収縮の軽減にも関係し、酸素療法が適応となることがあります。
覚えるポイント
- HOTは、慢性低酸素血症に対する在宅酸素療法です。
- COPDでは予後改善効果が重要です。
- 酸素供給源には酸素濃縮器、酸素ボンベ、液化酸素があります。
- CO₂貯留患者では、CO₂ナルコーシスに注意します。
- 肺高血圧症は在宅酸素療法の禁忌ではありません。