37PM78|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
慢性維持血液透析の回路に空気混入が生じる原因となるのはどれか。 a.脱血側穿刺針と血液回路の接続不良 b.脱血側サンプリングポートへの刺入ミス c.生理食塩液ラインの閉鎖忘れ d.抗凝固薬注入ラインとシリンジとの接続不良 e.ダイアライザ入口部と血液回路の接続不良
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、慢性維持血液透析中に起こる血液回路への空気混入の原因が問われています。
ポイントは、血液ポンプより手前の脱血側は陰圧になりやすいことです。
陰圧部に接続不良や開放部があると、外部から空気を吸い込み、血液回路内へ空気が混入する危険があります。
正しい小項目は、a、b、cです。
解説
血液透析では、血液ポンプによって患者から血液を脱血し、ダイアライザを通して返血します。
このとき、血液ポンプより患者側、つまり脱血側回路では、血液を引き込むため陰圧になりやすくなります。
陰圧部では、接続不良や開放されたラインがあると、血液が外へ漏れるよりも、外部から空気を吸い込みやすくなります。
aの脱血側穿刺針と血液回路の接続不良では、陰圧により接続部から空気が吸い込まれる可能性があります。
bの脱血側サンプリングポートへの刺入ミスでも、ポート部から空気を吸い込む危険があります。
cの生理食塩液ラインの閉鎖忘れでは、ラインが開放された状態になり、回路内に空気が入り込む原因になります。
一方、ダイアライザ入口部は血液ポンプ後の陽圧側であることが多く、接続不良では空気を吸い込むよりも血液漏れとして現れやすいです。
抗凝固薬注入ラインとシリンジとの接続不良は、抗凝固薬の注入不良や漏れの原因にはなりますが、この問題で問われている慢性維持血液透析回路への空気混入の代表的原因としては、脱血側の接続不良や開放ラインを優先して考えます。
ひっかけポイント
空気混入は、特に陰圧部で起こりやすいです。血液ポンプ前の脱血側、サンプリングポート、生理食塩液ラインを重点的に確認します。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1はa、b、cの組合せです。脱血側穿刺針と血液回路の接続不良、脱血側サンプリングポートへの刺入ミス、生理食塩液ラインの閉鎖忘れはいずれも空気混入の原因になります。
2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。aとbは正しいですが、eが不適切です。ダイアライザ入口部は陽圧側になりやすく、接続不良では空気混入より血液漏れを考えます。
3.誤り。
選択肢3はa、d、eの組合せです。aは正しいですが、dとeが不適切です。空気混入の代表的原因としては、脱血側や生理食塩液ラインの開放を押さえます。
4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。bとcは正しいですが、dが不適切です。抗凝固薬注入ラインの接続不良は、主に抗凝固薬注入異常として考えます。
5.誤り。
選択肢5はc、d、eの組合せです。cは正しいですが、dとeが不適切です。
覚えるポイント
- 血液ポンプより手前の脱血側は陰圧になりやすいです。
- 陰圧部の接続不良では、外部から空気を吸い込みます。
- 脱血側穿刺針接続部、サンプリングポート、生理食塩液ラインは空気混入に注意します。
- 陽圧側の接続不良では、空気混入より血液漏れを考えます。
- 気泡検知アラーム作動時は、患者側への空気流入を防ぐため、速やかに原因を確認します。