37PM85第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

医用基礎工学熱・放射線・光比熱・熱伝導・気化熱・電離作用・生体光特性

同じエネルギーの放射線で電離作用の強さの順番が正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、放射線の電離作用の強さが問われています。

同じエネルギーで比較すると、電離作用の強さは一般に次の順になります。

  • α線 > β線 > γ線

α線は質量が大きく電荷も大きいため、物質中で強い電離作用を示します。

解説

放射線の電離作用とは、物質中の原子や分子から電子をはじき出し、イオンを作る作用です。

放射線の種類によって、電離作用の強さや透過力は大きく異なります。

α線

α線は、ヘリウム原子核に相当する粒子線です。

  • 質量が大きい
  • 電荷が +2 と大きい
  • 物質中で強く相互作用する

そのため、電離作用は非常に強いです。一方で、透過力は弱く、紙や皮膚表面で止まりやすいです。

β線

β線は、電子または陽電子の流れです。

α線より質量や電荷の影響が小さいため、電離作用はα線より弱くなります。ただし、γ線よりは電離作用が強いです。

γ線

γ線は電磁波です。

電荷を持たず、粒子線であるα線やβ線より直接の電離作用は弱いです。一方で、透過力は強く、鉛や厚いコンクリートなどで遮蔽を考える必要があります。

ひっかけポイント
電離作用の強さ透過力の強さは逆に問われやすいです。電離作用は α線が強く、透過力は γ線が強い、と整理します。

選択肢の確認

1.正しい。
電離作用の強さは、同じエネルギーで比較すると α線 > β線 > γ線 の順です。α線は電荷と質量が大きく、物質中で強い電離を起こします。

2.誤り。
α線が最も強い点は正しいですが、β線とγ線の順が逆です。β線の方がγ線より電離作用は強いです。

3.誤り。
γ線は透過力は強いですが、電離作用が最も強いわけではありません。電離作用はα線が最も強いです。

4.誤り。
γ線を最も強いとしている点が誤りです。γ線は電離作用よりも透過力の強さで重要です。

5.誤り。
β線はγ線より電離作用が強いですが、α線よりは弱いです。α線を最も弱いとする順序は不適切です。

覚えるポイント

  • 電離作用の強さは α線 > β線 > γ線 です。
  • α線は電離作用が強く、透過力は弱いです。
  • γ線は電離作用は弱めですが、透過力が強いです。
  • β線はα線とγ線の中間として整理します。
  • 国家試験では、電離作用と透過力を混同しないことが重要です。

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