38AM16|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
人体の構造と機能呼吸循環生理肺拡散能・CO₂運搬・血圧/脈圧・冠循環
拡張期雑音が聴取されるのはどれか。 a.僧帽弁狭窄 b.大動脈弁狭窄 c.肺動脈弁狭窄 d.心室中隔欠損 e.大動脈弁閉鎖不全
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正解: 2
正答
2
## この問題のポイント
この問題では、**心雑音が収縮期に出るか、拡張期に出るか**が問われています。
組合せ問題なので、問題文中の a.b.c.d.e. をそれぞれ判定し、最終的に選択肢1〜5の組合せを選びます。
## 解説
心雑音は、弁膜症や短絡疾患で血流が乱れることで聴取されます。
まず、心周期を整理します。
- **収縮期**:心室が収縮して血液を大動脈・肺動脈へ送り出す時期
- **拡張期**:心室が拡張して心房から血液が流入する時期
拡張期雑音が代表的に聴取されるのは、**僧帽弁狭窄**と**大動脈弁閉鎖不全**です。
小項目の正誤は次のように整理できます。
- a.正しい。僧帽弁狭窄では、左房から左室への流入が障害され、拡張期雑音を生じます。
- b.誤り。大動脈弁狭窄では、左室から大動脈への駆出時に収縮期雑音を生じます。
- c.誤り。肺動脈弁狭窄では、右室から肺動脈への駆出時に収縮期雑音を生じます。
- d.誤り。心室中隔欠損では、左右短絡により主に収縮期雑音を生じます。
- e.正しい。大動脈弁閉鎖不全では、拡張期に大動脈から左室へ逆流し、拡張期雑音を生じます。
よって、拡張期雑音が聴取されるのは a と e であり、選択肢2が正答です。
> ひっかけポイント
> 狭窄症か閉鎖不全症かだけで判断せず、**どの時相に血液がその弁を通過するか**を考えると整理しやすくなります。
## 選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。aの僧帽弁狭窄は拡張期雑音ですが、bの大動脈弁狭窄は収縮期雑音です。
2.正しい。
選択肢2は a、e の組合せです。僧帽弁狭窄と大動脈弁閉鎖不全はいずれも拡張期雑音を生じます。
3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。大動脈弁狭窄も肺動脈弁狭窄も、駆出時の収縮期雑音が中心です。
4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。肺動脈弁狭窄も心室中隔欠損も、主に収縮期雑音を生じます。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。eは正しいですが、dの心室中隔欠損は主に収縮期雑音です。
## 覚えるポイント
- **僧帽弁狭窄**は拡張期雑音。
- **大動脈弁閉鎖不全**は拡張期雑音。
- **大動脈弁狭窄**、**肺動脈弁狭窄**は収縮期雑音。
- **心室中隔欠損**は主に収縮期雑音。
- 心雑音は、弁の種類と心周期をセットで覚える。