38AM79第38回 臨床工学技士国家試験 過去問

血液浄化療法血液透析・HDFダイアライザ・透析条件・抗凝固・補充液

血液透析に該当しない現象はどれか。 a.拡 散 b.濾 過 c.吸 着 d.分 解 e.吸 収

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、血液透析で起こる物質移動の現象が問われています。

血液透析に関係する代表的な現象は、次の3つです。

  • 拡散
  • 濾過
  • 吸着

一方、血液透析の基本的な物質除去機序として、分解吸収は通常扱いません。

この問題は「該当しない現象」を選ぶ問題です。
該当しない小項目は、d、eです。

解説

血液透析では、血液と透析液が半透膜を介して接します。

このとき、尿毒素や水分は次のような仕組みで除去されます。

拡散は、濃度差によって物質が移動する現象です。
尿素、クレアチニン、カリウムなどの小分子物質は、血液側から透析液側へ拡散します。血液透析の中心となる現象です。

濾過は、圧力差によって水分が半透膜を通過する現象です。
限外濾過により、体内に余分にたまった水分を除去します。

吸着は、膜表面や膜内部に物質が付着する現象です。
血液透析でも、膜素材によっては一部の中分子物質や蛋白結合物質などの除去に関係します。

一方、分解は、物質を化学的に壊して別の物質に変えることです。
血液透析では、尿毒素を分解して除去するわけではありません。

また、吸収は、物質を取り込むという意味で使われます。
血液透析の代表的な除去現象としては、吸収ではなく吸着を用語として押さえます。

ひっかけポイント
吸着吸収を混同しないことが重要です。
吸着は表面に付着する現象、吸収は内部へ取り込まれる現象です。血液透析で問われる代表的な現象は吸着です。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。拡散と濾過はいずれも血液透析に該当する現象です。

2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。eの吸収は血液透析に該当しない現象ですが、aの拡散は血液透析に該当します。

3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。濾過と吸着はいずれも血液透析に関係する現象です。

4.誤り。
選択肢4は c、d の組合せです。dの分解は血液透析に該当しませんが、cの吸着は血液透析に関係します。

5.正答。該当しない現象の組合せです。
選択肢5は d、e の組合せです。分解と吸収は、血液透析の代表的な物質除去機序としては扱いません。

覚えるポイント

  • 血液透析の基本は、拡散濾過です。
  • 膜素材によっては、吸着も物質除去に関係します。
  • 血液透析では、尿毒素を分解して除去するわけではありません。
  • 血液透析の用語としては、吸収ではなく吸着を押さえます。
  • 「該当しないもの」を選ぶ問題では、正しい現象を除外して考えます。

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