38AM84|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
医用基礎工学流体・圧力・音響レイノルズ数・ポアズイユ・静水圧・ドプラ効果
静止した観測者に音源がまっすぐに接近している。音源の振動数の 10%高い音が観測者に聞こえたとき、音源が近づく速さ[km/h]に最も近いのはどれか。 ただし、音速を 340 m/s とする。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、ドップラー効果を用いて、接近する音源の速さを求めます。
静止した観測者に音源が近づくと、観測される音の振動数は高くなります。
音源が観測者へ近づく場合は、次の式を使います。
- f' = f × c / (c - u)
ここで、
- f':観測者に聞こえる振動数
- f:音源の振動数
- c:音速
- u:音源が近づく速さ
解説
問題文では、観測者に聞こえた音は、音源の振動数より10%高いとあります。
したがって、
- f' = 1.10f
です。
ドップラー効果の式に代入します。
- 1.10f = f × 340 / (340 - u)
両辺を f で割ります。
- 1.10 = 340 / (340 - u)
これを解きます。
- 1.10 × (340 - u) = 340
- 374 - 1.10u = 340
- 1.10u = 34
- u = 34 / 1.10
- u ≒ 30.9 m/s
求める選択肢は km/h なので、m/s から km/h に変換します。
- 1 m/s = 3.6 km/h
- 30.9 m/s × 3.6 ≒ 111 km/h
最も近いのは110 km/hです。
したがって、正答は4です。
計算の流れ
- 10%高いので f' = 1.10f とおく
- 音源が近づく式 f' = f × c / (c - u) を使う
- u を m/s で求める
- 3.6をかけて km/h に直す
ひっかけポイント
音源が近づくと、分母は c - u になります。
遠ざかる場合は c + u です。符号を逆にすると、振動数が低くなる計算になってしまいます。
選択肢の確認
1.誤り。
80 km/h では遅すぎます。計算すると音源の速度は約111 km/hです。
2.誤り。
90 km/h では、観測振動数が10%高くなる条件に届きません。
3.誤り。
100 km/h は近い値ですが、計算結果の約111 km/hよりやや小さいです。選択肢では110 km/hが最も近くなります。
4.正しい。
f' = 1.10f、音速340 m/sとして計算すると、音源の速さは約30.9 m/sです。km/hに直すと約111 km/hなので、110 km/hが最も近い値です。
5.誤り。
120 km/h は計算値より大きめです。最も近い選択肢は110 km/hです。
覚えるポイント
- 音源が観測者に近づくと、観測される振動数は高くなります。
- 接近する音源では、f' = f × c / (c - u) を使います。
- 10%高い音は、f' = 1.10fです。
- m/s から km/h へは、3.6倍します。
- この問題では、音源の速さは約111 km/hなので、最も近いのは110 km/hです。