38PM41|第38回 臨床工学技士国家試験 過去問
JIS T 0601-1によるME機器の漏れ電流測定を実施した。SIP/SOPへ外部電圧を印加したときの患者漏れ電流で許容値を超えているのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、JIS T 0601-1におけるME機器の漏れ電流測定、特にSIP/SOPへ外部電圧を印加したときの患者漏れ電流の許容値が問われています。
ポイントは、装着部の分類、電流の種類、正常状態か単一故障状態かを分けて判断することです。
- NC:正常状態
- SFC:単一故障状態
- B形、BF形、CF形:患者装着部の分類
- 交流、直流:許容値が異なる
解説
患者漏れ電流は、患者装着部を通して患者へ流れる可能性のある漏れ電流です。患者に直接関係するため、ME機器の安全管理では非常に重要です。
SIP/SOPは、信号入出力部や通信端子など、外部機器と接続される部分です。ここへ外部電圧が加わった場合でも、患者装着部を介して危険な漏れ電流が流れないことを確認します。
この問題では、B形装着部の直流、正常状態で20 μAが示されています。B形装着部の直流患者漏れ電流の正常状態では、許容値は一般に10 μAとして扱います。したがって、20 μAは許容値を超えています。
一方、他の選択肢は、それぞれの分類と条件で許容範囲内として判断します。
ひっかけポイント
漏れ電流の問題では、「B形か、BF形か、CF形か」「交流か直流か」「NCかSFCか」を必ず分けて見ます。数値だけを見て判断しないことが重要です。
ME機器管理での注意点
漏れ電流測定では、測定条件の設定ミスが結果に直結します。装着部の分類、正常状態、単一故障状態、外部電圧印加条件、測定器の接続を確認してから測定します。
選択肢の確認
1.許容値を超えていません。
B形装着部の交流、正常状態で50 μAは許容範囲内です。
2.正答。許容値を超えています。
B形装着部の直流、正常状態で20 μAは許容値を超えます。直流の正常状態では10 μAを基準として判断するためです。
3.許容値を超えていません。
BF形装着部の交流、単一故障状態で100 μAは許容範囲内です。
4.許容値を超えていません。
BF形装着部の直流、正常状態で10 μAは許容値内です。許容値と同じ場合は「超えている」とは判断しません。
5.許容値を超えていません。
CF形装着部の直流、単一故障状態で40 μAは許容範囲内です。CF形は心臓へ直接適用される可能性を考慮して厳しく管理されますが、この値は超過ではありません。
覚えるポイント
- 患者漏れ電流は患者装着部を介して患者に流れうる電流です。
- NCは正常状態、SFCは単一故障状態です。
- 漏れ電流の許容値は、装着部分類、交流・直流、測定条件で変わります。
- B形装着部の直流、正常状態で20 μAは許容値を超えます。
- 漏れ電流問題では、数値だけでなく条件をセットで確認します。