39AM86第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

医用基礎工学熱・放射線・光比熱・熱伝導・気化熱・電離作用・生体光特性

放射線感受性の最も高い組織はどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、放射線感受性が高い組織の特徴が問われています。

放射線感受性は、一般に次のような細胞で高くなります。

  • 細胞分裂が盛んである
  • 未分化である
  • 将来の分裂回数が多い

この考え方は、ベルゴニー・トリボンドーの法則として整理されます。

小腸上皮は細胞の入れ替わりが非常に盛んであり、放射線感受性が高い組織です。

解説

放射線は、細胞のDNAを傷害し、細胞分裂に影響を与えます。

そのため、活発に増殖している組織ほど、放射線の影響を受けやすくなります。

代表的に放射線感受性が高い組織には、次のようなものがあります。

  • 骨髄
  • 生殖腺
  • リンパ組織
  • 消化管上皮
  • 小腸上皮

小腸上皮は、腸管内腔に面しており、消化液や機械的刺激にさらされるため、細胞の更新が速い組織です。

そのため、放射線により障害を受けやすく、腹部照射や全身被ばくでは、消化管症状が問題になることがあります。

一方、脳、骨皮質、脂肪組織などは、細胞分裂が少なく、比較的放射線感受性が低い組織として扱われます。

ひっかけポイント
生命に重要な臓器ほど放射線感受性が高い、というわけではありません。

放射線感受性は、主に細胞分裂の盛んさと関係します。

医療安全での注意点
放射線を扱う検査や治療では、被ばく線量、照射範囲、臓器ごとの感受性を考慮します。

特に骨髄、消化管、生殖腺などは感受性が高いため、線量管理が重要です。

選択肢の確認

1.誤り。
脳は神経細胞の分裂が少なく、一般に放射線感受性は比較的低い組織です。高線量では障害を受けますが、この選択肢の中で最も感受性が高い組織ではありません。

2.誤り。
肝臓は代謝機能が高い臓器ですが、小腸上皮ほど細胞の更新が速いわけではありません。放射線感受性は小腸上皮より低いと考えます。

3.誤り。
骨皮質は硬い骨組織であり、細胞分裂が盛んな組織ではありません。放射線感受性は比較的低いです。

4.正しい。
小腸上皮は細胞の更新が非常に速く、分裂が盛んな組織です。そのため、放射線感受性が高く、この選択肢の中では最も適切です。

5.誤り。
脂肪組織は細胞分裂が盛んな組織ではなく、放射線感受性は低い部類に入ります。

覚えるポイント

  • 放射線感受性は、細胞分裂が盛んな組織で高い。
  • 未分化で、将来の分裂回数が多い細胞ほど放射線感受性が高い。
  • 小腸上皮は細胞更新が速く、放射線感受性が高い。
  • 脳、骨皮質、脂肪組織は比較的放射線感受性が低い。
  • 放射線防護では、臓器ごとの感受性を考えて線量管理を行う。

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