39PM56|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
図の回路で V_o[V]はどれか。 ただし、ダイオードは理想ダイオードとする。

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、理想ダイオード回路の出力電圧が問われています。
図では、5 V と 3 V の電源がそれぞれダイオードを介して同じ出力節点 V_o に接続されています。出力節点には抵抗 R が接地方向に接続されています。
理想ダイオードでは、順方向に導通しているときの電圧降下を 0 V と考えます。
解説
図の2つのダイオードは、どちらも左側が入力側、右側が出力節点側になる向きに接続されています。
つまり、
- 上側のダイオード:5 V から V_o へ向かう
- 下側のダイオード:3 V から V_o へ向かう
- 抵抗 R:V_o から接地へ向かう
という回路です。
このような回路では、出力節点 V_o は、導通しているダイオードによって入力電圧側へ引き上げられます。
まず、5 V 側を考えます。
理想ダイオードなので、5 V 側のダイオードが順方向に導通すれば、ダイオードの電圧降下は 0 V です。
したがって、
- V_o = 5 V
になります。
次に、3 V 側のダイオードを確認します。
V_o が 5 V になっているとき、3 V 側のダイオードは、
- アノード側:3 V
- カソード側:5 V
となります。
アノードよりカソードの電位が高いため、このダイオードは逆方向バイアスとなり、導通しません。
したがって、出力は 3 V ではなく、5 V になります。
図で見るポイント
2つのダイオードは、5 V と 3 V のうち高い電圧側から出力節点へ電流を流す向きです。5 V 側のダイオードが導通すると V_o は 5 V になります。このとき 3 V 側のダイオードは逆方向になるため、出力を 3 V に下げることはできません。
ひっかけポイント
5 V と 3 V を足して 8 V と考えてはいけません。2つの電源は直列接続ではなく、それぞれダイオードを介して同じ出力節点に接続されています。この回路は、高い方の電圧が出力に現れるダイオードOR回路として考えると理解しやすいです。
選択肢の確認
1.誤り。
−2 V にはなりません。5 V と 3 V の差を符号付きで考える回路ではありません。
2.誤り。
2 V は 5 V − 3 V の差に相当しますが、この回路では電源同士の差を出力するわけではありません。
3.誤り。
3 V 側のダイオードだけが導通すると考えると 3 V になりそうですが、実際には5 V側のダイオードが導通し、出力節点を5 Vに引き上げます。その結果、3 V側のダイオードは逆方向バイアスになります。
4.正しい。
5 V側のダイオードが順方向に導通します。理想ダイオードなので電圧降下は0 Vであり、V_o = 5 V となります。
5.誤り。
8 V は 5 V と 3 V を足した値ですが、この回路では2つの電源が直列に接続されていません。したがって出力は 8 V にはなりません。
覚えるポイント
- 理想ダイオードは、順方向導通時の電圧降下を 0 V と考えます。
- ダイオードは、アノード電位がカソード電位より高いと導通します。
- 複数の電源がダイオードを介して同じ節点に接続されると、高い電圧側が出力を決めることがあります。
- この回路では、5 V側のダイオードが導通し、3 V側のダイオードは逆方向になります。
- したがって、出力電圧は V_o = 5 V です。