39PM64|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
医療安全・公衆衛生医療安全・感染対策安全管理体制・消毒・感染性廃棄物・SSI
VAP(人工呼吸器関連肺炎)について誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、**VAP(人工呼吸器関連肺炎)**の定義と予防策が問われています。
VAP は、一般に人工呼吸器装着後 48時間以降 に発症する肺炎を指します。48時間以内ではありません。
解説
VAP は、気管挿管や人工呼吸管理に関連して発症する肺炎です。
人工呼吸器管理では、気管チューブが入ることで咳反射や気道防御機構が低下し、口腔内や咽頭の分泌物が気管内へ流入しやすくなります。
特に重要なのが、カフ上部に貯留した分泌物です。これが微小に下気道へ流入すると、肺炎の原因になります。
VAP予防では、次のような対策が重要です。
- 口腔ケア
- 過鎮静を避ける
- 早期離床や早期抜管を目指す
- カフ圧管理
- 頭部挙上
- 不要な回路交換を避ける
- 手指衛生の徹底
過鎮静は自発呼吸や咳嗽、離脱を妨げるため、VAPリスクを高める要因になります。早期抜管は人工呼吸器装着期間を短縮し、VAP予防に有効です。
臨床工学技士としての注意点
VAP予防では、人工呼吸器の設定だけでなく、回路管理、加温加湿、カフ圧、アラーム、吸引操作、口腔ケア、早期離脱支援をチームで確認することが重要です。
選択肢の確認
1.正答。記述としては誤り。
VAPは、一般に人工呼吸器装着後48時間以降に発症する肺炎を指します。48時間以内に発症する肺炎という記述は不適切です。
2.記述としては正しい。
カフ上部に貯留した分泌物が下気道へ流入することは、VAPの重要な感染経路です。カフ圧管理や分泌物管理が重要です。
3.記述としては正しい。
過鎮静を避けることは、早期離脱や咳嗽反射の維持につながり、VAP予防に役立ちます。
4.記述としては正しい。
口腔ケアは、口腔内細菌の増殖を抑え、VAP予防に有効な対策の一つです。
5.記述としては正しい。
早期抜管は人工呼吸器装着期間を短縮し、VAPリスクを減らすため有効です。
覚えるポイント
- VAPは人工呼吸器装着後48時間以降に発症する肺炎です。
- 主な感染経路は、カフ上部分泌物の下気道への流入です。
- 口腔ケア、頭部挙上、カフ圧管理はVAP予防に重要です。
- 過鎮静を避けることは早期離脱につながります。
- 人工呼吸器装着期間を短くすることがVAP予防に有効です。