39PM66第39回 臨床工学技士国家試験 過去問

医療安全・公衆衛生在宅医療・在宅機器管理在宅人工呼吸器・退院調整・在宅看取り

SAS(睡眠時無呼吸症候群)について正しいのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、**SAS(睡眠時無呼吸症候群)**の検査、診断、病型、治療を理解しているかが問われています。

SASには主に、上気道の閉塞による閉塞型睡眠時無呼吸と、呼吸中枢の異常による中枢型睡眠時無呼吸があります。

国家試験では、閉塞型SAS、PSG検査、AHI、CPAP、口腔内装置、外科治療をセットで押さえます。

解説

SASでは、睡眠中に無呼吸や低呼吸が繰り返され、低酸素血症、睡眠分断、日中の眠気、集中力低下、高血圧、不整脈などにつながります。

診断で重要なのが、**PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)**です。PSGでは、脳波、眼球運動、筋電図、呼吸運動、気流、心電図、酸素飽和度などを総合的に記録します。

SASの重症度評価では、1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数を表す AHI を用います。一般に、AHIが5以上で症状などを伴う場合にSASとして扱われます。3回以上ではありません。

閉塞型SASの原因は、呼吸中枢の障害ではなく、睡眠中の上気道閉塞です。肥満、下顎後退、扁桃肥大、舌根沈下などが関係します。

扁桃肥大が原因として明らかな場合には、気道閉塞を改善するために外科手術を考慮します。

臨床工学技士としての注意点
SASでは、CPAP装置の圧設定、マスクフィッティング、リーク、使用時間、加温加湿、アドヒアランス確認が重要です。患者が継続して使えるように支援することも大切です。

選択肢の確認

1.誤り。
PSG検査では酸素飽和度も測定します。睡眠中の低酸素の程度を評価するため、SpO₂の測定は重要です。

2.誤り。
SASは、一般にAHIが5以上で症状などを伴う場合に診断されます。1時間あたり3回以上という記述は不適切です。

3.誤り。
閉塞型SASの原因は呼吸中枢の障害ではなく、上気道の閉塞です。呼吸中枢の障害は中枢型SASで考えます。

4.誤り。
マウスピースなどの口腔内装置は、主に閉塞型SASで下顎を前方に保持し、上気道を広げる目的で用いられます。中枢型SASの治療として選ぶものではありません。

5.正しい。
扁桃肥大により上気道閉塞が起こっている場合、原因を取り除くために外科手術を考慮します。

覚えるポイント

  • PSG検査では、睡眠状態、呼吸、SpO₂、心電図などを評価します。
  • SASの評価にはAHIを用います。
  • 閉塞型SASは、上気道閉塞が原因です。
  • 中枢型SASは、呼吸中枢の障害が原因です。
  • 閉塞型SASの治療には、CPAP、口腔内装置、外科手術などがあります。
  • 扁桃肥大が原因の場合は、外科手術を考慮します。

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