39PM65|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
人工呼吸器からの離脱の障害となるのはどれか。 a.動脈血液ガスで pH が 7.40 b.FIO₂ = 0.21 で PaO₂ が 70 mmHg c.FIO₂ = 0.21 で PaCO₂ が 70 mmHg d.自力での痰の喀出が困難 e.自発呼吸回数が 20 回/分
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、人工呼吸器離脱の可否を判断する条件が問われています。
離脱では、酸素化、換気、意識状態、循環動態、呼吸仕事量、気道分泌物の喀出能力を総合的に評価します。
解説
人工呼吸器から離脱するには、患者自身の呼吸で十分な酸素化と換気を保てることが必要です。
小項目を確認します。
a.動脈血液ガスで pH が 7.40
離脱の障害とはいえません。pH 7.40 は正常範囲であり、酸塩基平衡が保たれています。b.FIO₂ = 0.21 で PaO₂ が 70 mmHg
離脱の障害とはいえません。室内気相当の酸素濃度で PaO₂ 70 mmHg が保たれているため、酸素化は比較的良好です。c.FIO₂ = 0.21 で PaCO₂ が 70 mmHg
離脱の障害となります。PaCO₂ 70 mmHg は高二酸化炭素血症であり、換気不足を示します。自発呼吸だけでは十分な換気ができていない可能性があります。d.自力での痰の喀出が困難
離脱の障害となります。抜管後に痰を出せないと、気道閉塞、無気肺、肺炎、再挿管のリスクが高くなります。e.自発呼吸回数が 20 回/分
離脱の障害とはいえません。20回/分は著明な頻呼吸ではなく、一般に許容される範囲です。
したがって、離脱の障害となる小項目は c、d であり、選択肢4が正答です。
国家試験ではここを押さえる
PaCO₂ は主に肺胞換気量を反映します。PaCO₂ 高値は換気不足を示すため、人工呼吸器離脱の障害になります。
臨床工学技士としての注意点
離脱評価では、血液ガスだけでなく、呼吸回数、一回換気量、分時換気量、SpO₂、痰の量、咳嗽力、意識状態、循環動態、人工呼吸器アラームを確認します。
選択肢の確認
1.誤り。
選択肢1は a、b の組合せです。pH 7.40 は正常で、FIO₂ 0.21 で PaO₂ 70 mmHg なら酸素化も大きな障害とはいえません。
2.誤り。
選択肢2は a、e の組合せです。pH 7.40 と自発呼吸回数20回/分はいずれも離脱の障害としては不適切です。
3.誤り。
選択肢3は b、c の組合せです。cは障害となりますが、bは離脱の障害とはいえません。
4.正しい。
選択肢4は c、d の組合せです。PaCO₂ 70 mmHg は換気不足を示し、自力で痰を喀出できないことは抜管後トラブルの原因となるため、どちらも離脱の障害になります。
5.誤り。
選択肢5は d、e の組合せです。dは障害となりますが、eの自発呼吸回数20回/分は離脱の障害としては不適切です。
覚えるポイント
- 人工呼吸器離脱では、酸素化と換気の両方を確認します。
- PaCO₂ 高値は換気不足を示します。
- FIO₂ 0.21 で PaO₂ 70 mmHg なら、酸素化は比較的保たれています。
- 自力で痰を喀出できないことは離脱・抜管の障害になります。
- 呼吸回数20回/分は、単独では離脱障害とは判断しにくいです。