39PM83|第39回 臨床工学技士国家試験 過去問
観血式血圧測定においてトランスデューサの高さを心臓より 30 cm 低い位置で測定した場合の血圧は 133/93 mmHg であった。心臓の位置で測定した血圧[mmHg]はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、観血式血圧測定におけるトランスデューサの高さ補正が問われています。
観血式血圧では、トランスデューサのゼロ点を心臓の高さ、通常は右房レベルに合わせることが重要です。
トランスデューサが心臓より低い位置にあると、液柱の静水圧が加わるため、測定値は実際より高く表示されます。
解説
トランスデューサが心臓より 30 cm 低い位置にある場合、その高さ差の分だけ圧が高く測定されます。
水柱圧の換算として、
- 1 cmH₂O ≒ 0.735 mmHg
を用います。
30 cm の高さ差は、
- 30 × 0.735 = 22.05 mmHg
となります。
およそ 22 mmHg、選択肢上は約 23 mmHg と考えます。
測定された血圧は、
- 133/93 mmHg
です。
これは実際より約 23 mmHg 高く表示されています。
したがって、心臓の位置での血圧は、
- 収縮期血圧:133 − 23 = 110 mmHg
- 拡張期血圧:93 − 23 = 70 mmHg
よって、
- 110/70 mmHg
となります。
ひっかけポイント
トランスデューサが心臓より低いと、測定値は高くなります。低い位置で測った値から、静水圧分を引くのがポイントです。
臨床工学技士としての注意点
観血式血圧測定では、ゼロ点調整、トランスデューサ高さ、気泡混入、ライン閉塞、過減衰・共振、フラッシュ装置、加圧バッグ圧を確認します。高さがずれるだけで、血圧値は大きく変わります。
選択肢の確認
1.誤り。
103/63 mmHg は、30 mmHgをそのまま引いた値です。30 cmH₂Oは30 mmHgではなく、約22〜23 mmHgです。
2.誤り。
110/47 mmHg は、収縮期だけは近いですが、拡張期の補正が過大です。収縮期・拡張期とも同じ静水圧分を補正します。
3.正しい。
トランスデューサが心臓より30 cm低いと、約23 mmHg高く表示されます。133/93から約23 mmHgを引くと、110/70 mmHgになります。
4.誤り。
133/70 mmHg は、拡張期だけ補正した形です。高さ補正は収縮期・拡張期の両方に同じだけ行います。
5.誤り。
133/93 mmHg は、低い位置で測定された値そのものです。心臓の位置での血圧に補正する必要があります。
覚えるポイント
- 観血式血圧測定では、トランスデューサを心臓の高さに合わせます。
- トランスデューサが低いと、測定値は高く表示されます。
- 1 cmH₂O ≒ 0.735 mmHg です。
- 30 cmH₂O は約22〜23 mmHg です。
- この問題では、133/93 − 約23 = 110/70 mmHg です。