68AM002|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

分析前プロセスの品質管理はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・5

正答

1(検体量の確認)、5(検体採取から測定開始までの時間の確認)

この問題のポイント

患者から検体を採取して測定を始めるまでに管理する事項と、測定中・品質記録に関する事項を区別する問題です。

解説

分析前プロセスとは、検査の依頼、患者の準備と本人確認、採取容器の選択、検体採取、搬送、受付、前処理を経て、実際の測定が始まるまでの一連の過程です。この段階の誤りは、装置が正確に測っても正しい患者結果には戻せません。たとえば抗凝固剤入り採血管では、規定量より採血量が少ないと血液と抗凝固剤の比が崩れ、凝固検査などに影響します。また、採取後の時間や温度によって血球の代謝、細胞崩壊、ガス分圧などが変化するため、採取時刻と測定開始までの時間の確認も重要です。一方、精度管理試料を測る行為は測定系が安定しているかを監視する分析プロセス、装置導入前の性能評価は分析法の検証、記録保存は品質マネジメント上の記録管理です。

選択肢の確認

1.正しい。検体量が容器や検査項目に対して適切かを受付時などに確認することは、測定開始前の検体受入れ管理に当たります。
2.誤り。精度管理試料の測定は、測定値の偏りやばらつきを監視する内部精度管理であり、分析プロセスの品質管理です。
3.誤り。精度管理成績の保存は、結果を追跡できるようにする品質記録の管理であり、個々の患者検体の分析前プロセスではありません。
4.誤り。分析装置導入前の性能評価は、精密さ、正確さ、直線性、測定範囲などが目的に適合するかを確認する分析システムの検証です。
5.正しい。採取から測定までの遅延は成分を変化させるため、経過時間の確認は代表的な分析前品質管理です。

覚えるポイント

  • 分析前は「依頼・患者準備・採取・搬送・受付・前処理」です。
  • 検体量、容器、採取時刻、搬送時間・温度は分析前誤差の重要因子です。
  • 精度管理試料の測定は分析中、成績の保存は記録管理です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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