68AM016|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

心電図を別に示す。 正しいのはどれか。

68AM016の問題画像
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正解: 1

正答

1(下壁梗塞)

この問題のポイント

12誘導心電図で異常が同時に現れる隣接誘導をまとめ、心筋梗塞の部位を判定する問題です。

解説

画像は左側にⅠ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF、右側にV1〜V6を並べた12誘導心電図です。下壁を同じ方向から見るⅡ・Ⅲ・aVFには、まとまったST-T異常があり、とくにⅢ・aVFで深い陰性T波が明瞭に見えます。一方、側壁をみるⅠ・aVL・V5・V6や、前壁中隔をみるV1〜V4を主座とする同様の変化ではありません。このように1誘導だけでなく、解剖学的に連続する誘導へ同じ方向の異常が集まることから、下壁梗塞と判断します。V1〜V3にはBrugada症候群でみられる右側胸部誘導のcoved型またはsaddleback型ST上昇は確認できません。またⅠ誘導は陽性、aVRは陰性を保ち、四肢誘導全体にも一貫性があるため、単純な左右上肢電極の取り違えを示す像ではありません。

選択肢の確認

1.正しい。下壁を反映するⅡ・Ⅲ・aVFに局在してST-T変化、とくに陰性T波がそろっており、下壁梗塞の分布に一致します。
2.誤り。側壁梗塞ならⅠ・aVL・V5・V6を中心に異常がまとまります。本画像ではこれらが主座ではありません。
3.誤り。前壁中隔梗塞ではV1〜V4に異常Q波、ST上昇、冠性T波などが分布しますが、本画像の変化の中心は下壁誘導です。
4.誤り。Brugada症候群ではV1〜V3に右脚ブロック様波形を伴うcoved型またはsaddleback型ST上昇が問題となりますが、その形は見えません。
5.誤り。四肢電極の付け間違いではⅠ誘導の反転やaVRの不自然な陽性化など誘導間の整合性が崩れます。本画像は解剖学的に連続する下壁誘導の局在性変化です。

覚えるポイント

  • 下壁はⅡ・Ⅲ・aVF、側壁はⅠ・aVL・V5・V6です。
  • 前壁中隔は主にV1〜V4で評価します。
  • 心筋梗塞の部位判定は、隣接する複数誘導のまとまりで行います。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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