68AM015|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

ビタミン欠乏症について正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2(ビタミンB12欠乏で巨赤芽球性貧血になる)

この問題のポイント

脂溶性・水溶性ビタミンの欠乏症を、眼・造血・結合組織・骨・神経の代表症状と対応させる問題です。

解説

ビタミンB12は葉酸代謝とデオキシリボ核酸(DNA)合成に必要です。欠乏すると、造血細胞では細胞質の成熟に対して核のDNA合成と分裂が遅れる核・細胞質成熟解離が起こります。その結果、骨髄に巨赤芽球、末梢血に大球性赤血球や過分葉好中球が現れ、巨赤芽球性貧血となります。無効造血のため間接ビリルビンや乳酸デヒドロゲナーゼが上昇することもあります。葉酸欠乏でも同様の貧血を生じますが、ビタミンB12欠乏では亜急性連合性脊髄変性症などの神経障害を伴い得る点が重要です。他の選択肢は、欠乏ビタミンと症状の組合せが入れ替わっています。

選択肢の確認

1.誤り。ビタミンA欠乏の代表はロドプシン再生障害による夜盲、眼球乾燥症、角膜障害です。白内障を代表所見とする組合せではありません。
2.正しい。ビタミンB12欠乏はDNA合成障害を起こし、核成熟が遅れた巨赤芽球性貧血を生じます。神経障害も鑑別上重要です。
3.誤り。ビタミンC欠乏はコラーゲン合成障害による壊血病を起こし、歯肉出血、点状出血、創傷治癒遅延などを示します。溶血性貧血はむしろビタミンE欠乏で起こり得ます。
4.誤り。ビタミンD欠乏ではカルシウム・リン代謝と骨石灰化が障害され、小児のくる病、成人の骨軟化症を生じます。尿管結石を代表症状とはしません。
5.誤り。Wernicke脳症はビタミンB1欠乏で起こり、意識障害、眼球運動障害、運動失調が重要です。ビタミンE欠乏では溶血や神経障害が問題になります。

覚えるポイント

  • ビタミンB12・葉酸欠乏は巨赤芽球性貧血を起こします。
  • B12欠乏では貧血に加えて神経障害が重要です。
  • Aは夜盲、B1はWernicke脳症、Cは壊血病、Dはくる病・骨軟化症です。

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