68AM014|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
サルコイドーシスの診断に最も有用なのはどれか。
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正解: 1
正答
1(アンギオテンシン変換酵素〈ACE〉)
この問題のポイント
サルコイドーシスの非乾酪性類上皮細胞肉芽腫と関連する代表的な血清マーカーを選ぶ問題です。
解説
サルコイドーシスは、肺、肺門リンパ節、眼、皮膚、心臓などに非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成する全身性疾患です。肉芽腫を構成する類上皮細胞はアンギオテンシン変換酵素(ACE)を産生するため、肉芽腫量や活動性を反映して血清ACE活性が上昇することがあります。このため選択肢の中ではACEが最も有用です。ただし、ACEはサルコイドーシスでも正常のことがあり、他の肉芽腫性疾患などでも上昇し得るため、単独で確定診断はできません。実際には胸部画像、眼・心臓などの臓器評価、病理組織での非乾酪性肉芽腫、結核など他疾患の除外を組み合わせます。KL-6やSP-Dは肺胞上皮障害、CRPやIL-6は炎症を反映しますが、サルコイドーシスとの結び付きはACEほど直接的ではありません。
選択肢の確認
1.正しい。アンギオテンシン変換酵素(ACE)は肉芽腫の類上皮細胞から産生され、サルコイドーシスで上昇し得る代表的な補助マーカーです。
2.誤り。C反応性蛋白(CRP)は多くの感染症・炎症・組織障害で上昇する非特異的炎症マーカーで、本症に特異的ではありません。
3.誤り。インターロイキン6(IL-6)は炎症や免疫応答に関わるサイトカインですが、サルコイドーシスの診断で最も有用な選択肢ではありません。
4.誤り。シアル化糖鎖抗原KL-6は主にⅡ型肺胞上皮細胞の障害・再生を反映し、間質性肺疾患の評価に用いられます。肺病変で変動しても本症に特異的ではありません。
5.誤り。サーファクタント蛋白D(SP-D)も肺胞上皮由来で、間質性肺障害の補助マーカーですが、サルコイドーシスを代表するマーカーではありません。
覚えるポイント
- サルコイドーシスでは非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を形成します。
- 血清ACEは有用な補助マーカーですが、単独で確定診断はできません。
- KL-6・SP-Dは主に間質性肺障害の評価に用います。
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