69PM060|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
末梢血検査で赤血球数 300 万/μL、 ヘモグロビン 6.0 g/dL、 ヘマトクリット 22.5%であった。 診断に最も有用な血液検査項目はどれか。
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正解: 1
正答
1.フェリチン
この問題のポイント
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリットから赤血球指数を計算し、小球性低色素性貧血の原因検査を選びます。
解説
赤血球数300万/µLは3.0×10^6/µLとして計算します。MCV(mean corpuscular volume、平均赤血球容積)はヘマトクリット22.5%×10÷3.0=75 fL、MCH(mean corpuscular hemoglobin、平均赤血球ヘモグロビン量)はヘモグロビン6.0 g/dL×10÷3.0=20 pg、MCHC(mean corpuscular hemoglobin concentration、平均赤血球ヘモグロビン濃度)は6.0×100÷22.5≒26.7 g/dLです。したがって小球性低色素性貧血で、まず鉄欠乏を考えます。血清フェリチンは貯蔵鉄を反映し、低値なら体内鉄貯蔵の枯渇を強く示すため最も有用です。ただしフェリチンは炎症で上昇する急性期蛋白でもあるため、炎症例では血清鉄、総鉄結合能、トランスフェリン飽和度も併せて解釈します。
選択肢の確認
1.正しい。フェリチン低値は貯蔵鉄の枯渇を示し、鉄欠乏性貧血の診断に有用です。
2.誤り。ビタミンB12欠乏はDNA合成障害により、通常は大球性の巨赤芽球性貧血を起こします。
3.誤り。ハプトグロビンは遊離ヘモグロビンと結合し、血管内溶血で低下するため溶血の評価に用います。
4.誤り。エリスロポエチンは腎性貧血などで検討しますが、本例の小球性低色素性所見の第一選択ではありません。
5.誤り。セルロプラスミンは銅運搬蛋白で、Wilson病などの銅代謝異常の評価に用います。
覚えるポイント
- MCV=Ht×10÷RBC、MCH=Hb×10÷RBCで求めます。
- 本例はMCV 75 fL、MCH 20 pgで小球性低色素性貧血です。
- 鉄欠乏ではフェリチン低下が重要ですが、炎症時の偽正常・高値に注意します。
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