68AM087|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
CH50 が高値を示す疾患はどれか。
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正解: 2
正答
2(悪性腫瘍)
この問題のポイント
血清補体価〈CH50〉の高低を、補体の産生亢進・消費亢進・産生低下・先天欠損の4機序で考える問題です。
解説
CH50は、古典経路を介して抗体感作ヒツジ赤血球の50%を溶血させる血清量から求める総補体活性で、C1からC9までの古典経路・終末経路が一連に働けるかを反映します。悪性腫瘍や感染・炎症では急性期反応に伴って肝臓での補体蛋白産生が増え、CH50が高値になることがあります。これに対し、全身性エリテマトーデス〈SLE〉や膜性増殖性糸球体腎炎〈MPGN〉では免疫複合体などによって補体が活性化・消費されるため低値になります。肝硬変では合成低下、補体成分の先天欠損では経路の途絶により低値です。CH50だけではどの成分の異常か決められないため、C3・C4濃度や別経路総活性〈AH50〉も組み合わせて病態を推定します。
選択肢の確認
1.誤り。補体蛋白の多くは肝臓で合成されるため、肝硬変では合成能低下によりCH50は低下し得ます。
2.正しい。悪性腫瘍では炎症性サイトカインを介した急性期反応などにより補体産生が亢進し、CH50が高値を示すことがあります。
3.誤り。遺伝性血管性浮腫ではC1インヒビターの欠損または機能異常により古典経路が持続的に作動し、C4などが消費されて低下します。
4.誤り。活動期SLEでは抗原抗体複合体による古典経路の活性化と補体消費が起こり、CH50、C3、C4が低下しやすくなります。
5.誤り。MPGNでは補体活性化が病態に関与し、補体消費によってCH50やC3が低値を示しやすい疾患です。
覚えるポイント
- CH50高値=炎症・悪性腫瘍などでの産生亢進を考える。
- CH50低値=消費亢進、肝での産生低下、補体成分欠損。
- SLE・MPGNは補体消費、肝硬変は補体産生低下。
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