68PM009|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

アミノ酸を結合してリボソームに運搬する働きをするのはどれか。

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正解: 3

正答

3(tRNA)

この問題のポイント

蛋白質翻訳で、特定のアミノ酸を結合してmRNAのコドンへ対応させるRNAを選ぶ問題です。

解説

転移RNA〈tRNA〉は、アミノ酸をリボソームへ運ぶアダプター分子です。各tRNAの3′末端には共通のCCA配列があり、その末端アデノシンへ特定のアミノ酸が結合します。この反応を触媒するアミノアシルtRNA合成酵素はアデノシン三リン酸〈ATP〉を使い、正しいアミノ酸と対応するtRNAを選びます。アミノ酸を結合したアミノアシルtRNAはリボソームへ入り、tRNA上の3塩基からなるアンチコドンがメッセンジャーRNA〈mRNA〉上のコドンと相補的に塩基対を作ります。これによりmRNAの塩基配列が正しいアミノ酸配列へ翻訳されます。リボソームRNA〈rRNA〉はリボソームの構造とペプチド結合形成の触媒中心、mRNAは配列情報の鋳型です。RNAはすべて同じ役割ではなく、設計図・運搬役・翻訳装置・RNA加工因子に機能分担しています。

選択肢の確認

1.誤り。mRNAはDNAから転写された蛋白質合成の鋳型で、コドンによりアミノ酸配列を指定しますが、アミノ酸を直接運搬しません。
2.誤り。rRNAは蛋白質とともにリボソームを構成し、ペプチド結合形成にも関与しますが、各アミノ酸を結合して運ぶ分子ではありません。
3.正しい。tRNAは3′末端へ特定のアミノ酸を結合し、アンチコドンでmRNAのコドンを読み取ってリボソームへ運びます。
4.誤り。heterogeneous nuclear RNA〈hnRNA〉は核内の不均一なRNA群で、主にスプライシング前のmRNA前駆体を含みます。
5.誤り。small nuclear RNA〈snRNA〉は蛋白質と複合体を作ってスプライソソームを構成し、mRNA前駆体からイントロンを除く過程に関与します。

覚えるポイント

  • tRNAは3′末端CCAへアミノ酸を結合します。
  • アンチコドンがmRNAのコドンを読み取ります。
  • mRNAは鋳型、tRNAは運搬、rRNAはリボソームの中心です。

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