68PM100|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

光学顕微鏡について正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3(像の明るさは対物レンズの開口数の2乗に比例する)

この問題のポイント

光学顕微鏡では、開口数、最小分解距離、明るさ、総合倍率、実視野の式をそれぞれ混同しないことが重要です。

解説

開口数〈NA:numerical aperture〉は、対物レンズがどれだけ広い角度の光を取り込めるかを表し、媒質の屈折率nと開き角の半角θからNA=n sinθで表されます。識別できる2点間の最小距離dは、おおよそd=0.61λ/NAであり、NAが大きいほどdは小さくなって分解能は向上します。また他の条件が同じなら、対物レンズが集める光量、したがって像の明るさはNAの2乗に比例します。尿沈渣のような無染色でコントラストの低い試料は、コンデンサを下げ、開口絞りを絞り気味にして陰影をつけると観察しやすくなります。総合倍率は接眼倍率と対物倍率の積、実視野の直径は接眼レンズの視野数を対物倍率で割って求めます。倍率を上げるほど実視野は狭くなるため、まず低倍率で全体を探し、必要部位を高倍率で確認します。

選択肢の確認

1.誤り。NAが大きいほど最小分解距離dは小さくなり、近接した2点を見分けやすくなるため分解能は向上します。
2.誤り。尿沈渣は通常無染色で低コントラストなので、コンデンサを下げ、絞りを調節してコントラストを得ます。上げ切ると透過光が強く、見えにくくなります。
3.正しい。他条件が一定なら、像の明るさは対物レンズの開口数NAの2乗に比例します。
4.誤り。総合倍率は加算ではなく、接眼レンズ倍率×対物レンズ倍率です。接眼10倍・対物40倍なら総合400倍です。
5.誤り。実視野直径は視野数×対物倍率ではなく、視野数÷対物倍率で求めます。対物倍率を上げるほど実視野は小さくなります。

覚えるポイント

  • 最小分解距離dは波長に比例し、NAに反比例する。
  • 像の明るさは、他条件一定ならNAの2乗に比例する。
  • 総合倍率=接眼×対物、実視野=視野数÷対物倍率。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 68PM099
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)