69PM007|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
滲出性胸水の所見はどれか。
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正解: 4
正答
4(LD比〔胸水/血清〕0.8)
この問題のポイント
胸水と血清の蛋白比・乳酸脱水素酵素比をLight基準へ当てはめ、滲出性胸水を判定する問題です。
解説
胸水は、静水圧上昇や膠質浸透圧低下で生じる漏出性と、胸膜の炎症・腫瘍などで血管透過性が亢進して生じる滲出性に分けます。Light基準では、①胸水蛋白/血清蛋白比>0.5、②胸水乳酸脱水素酵素〈LD〉/血清LD比>0.6、③胸水LDが血清LD基準範囲上限の3分の2を超える、のいずれか一つを満たせば滲出性と判定します。選択肢4のLD比0.8は0.6を上回るため正答です。原典PDFで選択肢5は、raw抽出で数値が欠落していた「蛋白比(胸水/血清)0.2」です。0.2は0.5以下なので漏出性側を示します。滲出性胸水は細胞や蛋白が多く混濁することがありますが、色調・比重・細胞数だけよりLight基準を優先します。臨床では心不全、肝硬変などの漏出性原因と、感染、悪性腫瘍、肺塞栓などの滲出性原因を背景と合わせて判断します。
選択肢の確認
1.誤り。無色透明な胸水は細胞・蛋白が少ない漏出性でみられやすく、滲出性を支持する代表所見ではありません。色だけでは確定できません。
2.誤り。比重1.010は低比重で漏出性を示唆します。滲出性では蛋白・細胞成分が多いため一般に比重が高くなります。
3.誤り。細胞数50/µLは少なく、炎症や腫瘍による細胞増多を伴う滲出性胸水を支持しません。
4.正しい。胸水/血清LD比0.8はLight基準の0.6を超え、三条件の一つを満たすので滲出性胸水です。
5.誤り。公式PDFの蛋白比は0.2であり、Light基準の胸水/血清蛋白比>0.5を満たさず、漏出性を示唆します。
覚えるポイント
- Light基準は蛋白比>0.5、LD比>0.6、胸水LD>血清上限の3分の2である。
- 三条件のどれか一つを満たせば滲出性と判定する。
- 蛋白比0.2は漏出性側、LD比0.8は滲出性側である。
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