69PM021|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
機能と部位の組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1.運動 ― 中心後回
この問題のポイント
中心溝の前後を基準に、運動野と感覚野を取り違えず、各感覚・高次機能の代表的局在を対応させる問題です。
解説
大脳皮質の機能局在では、まず中心溝を基準に考えます。中心溝の前にある中心前回は一次運動野で、随意運動の指令を出す錐体路ニューロンが存在します。中心溝の後ろにある中心後回は一次体性感覚野で、対側身体からの触覚、圧覚、深部感覚などを受け取ります。したがって「運動―中心後回」は前後が逆で、誤った組合せです。海馬は新しい陳述記憶を長期記憶へ固定する過程に重要で、両側障害では新しい出来事を覚えにくい前向性健忘を来します。優位半球下前頭回のBroca野は発語の運動プログラムに関与します。後頭葉の鳥距溝周囲には一次視覚野が、側頭葉上面の横側頭回、すなわちHeschl回には一次聴覚野があります。機能名だけを暗記せず、中心溝、側頭葉内側、前頭葉、後頭葉、側頭葉上面という位置関係を描けるようにすると再利用できます。
選択肢の確認
1.誤り。随意運動の一次中枢は中心前回にあります。中心後回は一次体性感覚野なので、この組合せが設問で求める誤りです。
2.正しい。海馬は新しい記憶の形成・固定に重要な側頭葉内側の構造であり、記憶との組合せは適切です。
3.正しい。Broca野は通常、優位半球の下前頭回にあり、発語・言語表出を担うため、言語との組合せは適切です。
4.正しい。鳥距溝の周囲には一次視覚野が広がり、外側膝状体からの視覚情報を受け取るため、視覚との組合せは適切です。
5.正しい。横側頭回〈Heschl回〉には一次聴覚野があり、内側膝状体から聴覚情報を受け取るため、聴覚との組合せは適切です。
覚えるポイント
- 中心前回は一次運動野、中心後回は一次体性感覚野である。
- 海馬は記憶、Broca野は言語表出に関与する。
- 鳥距溝周囲は視覚、横側頭回は聴覚の一次中枢である。
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