69PM020|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
1 回呼吸法による肺拡散能力測定のスパイログラムを別に示す。 ガスを採取する部分はどれか。

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正解: 5
正答
5.⑤
この問題のポイント
一回呼吸法では、呼出初期の死腔ガスを捨てた後の肺胞ガスを採取することを図から読み取る問題です。
解説
実画像のスパイログラムは、縦軸が気量(L)、横軸が時間(s)です。安静呼吸の後に被検者が最大呼出して残気量位まで下がり、続いて試験ガスを急速に最大吸入して全肺気量位へ上がり、上部の水平部分で息をこらえ、その後に呼出する経過が描かれています。番号④は呼出開始直後、⑤はそれに続く呼出部分に付されています。一回呼吸法による肺拡散能(diffusing capacity of the lung for carbon monoxide:DLCO)測定では、ごく低濃度の一酸化炭素と肺胞気量を求めるための不活性指標ガスを吸入し、約10秒間の息こらえ中に肺胞から血液へ移動した一酸化炭素量を調べます。呼出の最初には口腔、気管、気管支に残った解剖学的死腔のガスが出るため、この部分④は捨てます。その後に肺胞から出てくるガスを⑤で採取し、吸入前後の濃度差から拡散能を算出します。したがって採取部は⑤です。画像に矢印はなく、判断材料は気量曲線の順序、①〜⑤の番号、縦横軸です。
選択肢の確認
1.誤り。①は試験ガス吸入前の呼吸・呼出過程に置かれた区間で、息こらえ後に肺胞から呼出された試料を集める部分ではありません。
2.誤り。②は最大呼出により気量が残気量位へ低下する側の区間であり、まだ一酸化炭素を含む試験ガスを吸入していません。
3.誤り。③は残気量位から全肺気量位まで試験ガスを吸入する上向きの区間であり、ガスを採取する呼出過程ではありません。
4.誤り。④は息こらえ後の呼出初期で、解剖学的死腔に残ったガスが主体なので、肺胞ガスの分析試料にはせず洗い流して捨てます。
5.正しい。⑤は死腔ガスを十分に排出した後の呼出区間で、肺胞内でガス交換を受けた肺胞ガスを採取する部分です。
覚えるポイント
- DLCO一回呼吸法は最大呼出、試験ガス最大吸入、息こらえ、呼出の順に行う。
- 呼出初期の死腔ガスは捨て、その後の肺胞ガスを採取する。
- 図では④が死腔洗い出し、⑤が肺胞ガス採取に当たる。
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