68AM019|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
1回呼吸法による肺拡散能力測定で濃度を測定するのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・3
正答
1(CO)、3(He)
この問題のポイント
1回呼吸法では、肺胞から血液へ移動する試験ガスと、肺胞内での希釈を補正する指標ガスの2種類を測定する問題です。
解説
1回呼吸法による肺一酸化炭素拡散能(DLCO)測定では、少量の一酸化炭素(CO)と、指標ガスとしてヘリウム(He)などを含む混合ガスを用います。被検者は残気量位まで呼出した後、試験ガスを最大吸気位まで吸入し、約10秒息を止めてから呼出します。死腔ガスを除いた肺胞気を採取し、吸気と呼気のCO濃度を比べます。COは肺胞毛細血管膜を通って血液へ移動し、ヘモグロビンと強く結合するため、その減少量が肺胞膜面積、膜の厚さ、肺毛細血管血液量などを反映します。一方、Heは血液へほとんど移行しない不活性な指標ガスなので、その希釈率から肺胞気量と吸気時のCOの初期濃度を補正します。したがって測定するのはCOとHeです。
選択肢の確認
1.正しい。一酸化炭素(CO)は肺胞から血液へ拡散してヘモグロビンに結合し、吸気から呼気までの濃度低下をDLCO算出に用います。
2.誤り。二酸化炭素(CO2)は体内で産生されるガスですが、標準的な1回呼吸法DLCOの拡散指標として吸気・呼気濃度を測るガスではありません。
3.正しい。ヘリウム(He)は血液へほとんど吸収されず、肺胞内でどれだけ希釈されたかを示す指標ガスとして濃度を測定します。
4.誤り。窒素(N2)は単一呼吸窒素洗い出し試験やクロージングボリューム測定で重要ですが、この古典的なCO・He法の測定対象ではありません。
5.誤り。酸素(O2)は試験混合ガスに含まれますが、本問の1回呼吸法で拡散能算出のために濃度を測定する2ガスには入りません。
覚えるポイント
- DLCOはCOの血中への取り込みを利用します。
- Heは肺胞内希釈と肺胞気量を補正する指標ガスです。
- 覚え方は「COで拡散、Heで希釈補正」です。
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