69PM022|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
脳波を別に示す。 所見はどれか。

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正解: 3
正答
3.3 Hz棘徐波複合
この問題のポイント
異常波の形、1秒間の反復回数、左右の同期性を順に見て、全般性3 Hz棘徐波複合を同定する問題です。
解説
実画像ではFp1-A1、Fp2-A2からO1-A1、O2-A2までの左右対応する頭皮脳波誘導が並び、最下段には心電図が記録されています。横方向には0〜10秒の時間表示があり、校正は100 µV・1秒です。記録の途中から、鋭い棘波とそれに続く丸みのある徐波が一組となり、ほぼ全誘導に両側同期性・全般性に出現しています。時間目盛で数えると一組が1秒間に約3回反復しているため、3 Hz棘徐波複合と判断します。これは定型欠神発作に特徴的な脳波所見で、過呼吸で誘発されることがあります。脳波(electroencephalogram:EEG)の選択問題では、まず局在性か全般性か、次に同期しているか、さらに棘波が一個か複数か、何Hzかを確認します。本図に矢印はありませんが、誘導名、時間軸、振幅校正が判断材料です。心電図の鋭い波を脳波の棘波と誤認しないよう、最下段を分けて見ます。
選択肢の確認
1.誤り。三相波は陰性・陽性・陰性など三相性の形をもつ周期性波で、肝性脳症などの代謝性脳症でみられます。本図の棘波と徐波の規則的複合とは異なります。
2.誤り。多棘徐波複合は一つの徐波に先行して複数の棘波が群発する所見ですが、本図では基本的に一つの棘波と一つの徐波が約3 Hzで反復しています。
3.正しい。全誘導に両側同期性に出現する棘波・徐波の組が約3回/秒で反復しており、3 Hz棘徐波複合に一致します。
4.誤り。周期性同期性放電はCreutzfeldt-Jakob病などで全般性にほぼ周期的にみられますが、本図の定型的な3 Hz棘徐波複合とは波形が異なります。
5.誤り。ヒプスアリスミアは乳児てんかん性スパズムでみられる、高振幅徐波と多焦点性棘波が無秩序に混在する所見で、本図の規則正しい同期性波形とは対照的です。
覚えるポイント
- 3 Hz棘徐波複合は定型欠神発作に特徴的である。
- 脳波は波形、周波数、左右同期性、全般性か局在性かの順で読む。
- 多棘徐波は一つの徐波に複数棘波、ヒプスアリスミアは高振幅で無秩序である。
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