69PM023|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

神経伝導検査で評価できる神経線維はどれか。

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正解: 1

正答

1.Aα線維

この問題のポイント

通常の神経伝導検査で大きな誘発電位を作れる、太く伝導の速い有髄線維を選ぶ問題です。

解説

神経伝導検査(nerve conduction study:NCS)では末梢神経を電気刺激し、運動神経では支配筋から複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)を、感覚神経では神経上から感覚神経活動電位(sensory nerve action potential:SNAP)を記録します。表面電極で明瞭な電位を得るには、多数の太い有髄線維がほぼ同時に興奮する必要があります。運動神経伝導検査で主に評価されるのは、錘外筋線維を支配するα運動ニューロンの軸索であるAα線維です。感覚神経伝導検査では太いAβ線維が主な対象ですが、本問の選択肢にはAβがありません。髄鞘が厚く軸索径が大きいほど跳躍伝導が速く、脱髄では伝導速度低下や伝導ブロック、軸索障害では主に振幅低下が現れます。Aδ線維やC線維が伝える温痛覚などの小径線維機能は、通常の神経伝導検査が正常でも障害されていることがあり、小径線維ニューロパチーでは温度閾値検査や皮膚生検など別の評価法が必要です。

選択肢の確認

1.正しい。Aα線維は最も太い有髄線維群で、α運動ニューロンとして錘外筋を支配するため、通常の運動神経伝導検査で評価できます。
2.誤り。Aγ線維は筋紡錘内の錘内筋線維を支配して感度を調節しますが、表面筋から記録する通常のCMAPの主な発生源ではありません。
3.誤り。Aδ線維は細い有髄線維で、速い痛みや冷覚などを伝えますが、通常の表面電極による神経伝導検査では機能を十分に評価できません。
4.誤り。B線維は細い有髄の自律神経節前線維であり、一般的な四肢の運動・感覚神経伝導検査の対象ではありません。
5.誤り。C線維は無髄で、遅い痛み、温覚、自律神経節後線維などを担い、通常の神経伝導検査では評価困難です。

覚えるポイント

  • 通常の運動神経伝導検査は太い有髄Aα線維を主に評価する。
  • 脱髄は伝導速度、軸索障害は誘発電位の振幅に反映されやすい。
  • Aδ・Cなど小径線維の障害は、通常のNCSが正常でも否定できない。

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