68AM022|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

正中神経における運動神経伝導検査の模式的な記録波形を別に示す。 軸索変性のパターンはどれか。 なお、図中の破線は正常波形を示す。

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正解: 2

正答

2(②)

この問題のポイント

運動神経伝導検査で、軸索数の減少を示す振幅低下と、脱髄を示す潜時延長・伝導ブロック・時間的分散を見分ける問題です。

解説

画像は①〜⑤の各パネルに正中神経を手関節と肘窩で刺激した波形を上下に示し、破線が正常、実線が異常波形です。縦の校正は10 mV、横は5 msです。②では、手関節刺激でも肘窩刺激でも、実線の複合筋活動電位(CMAP)の振幅が破線より同程度に小さくなっていますが、立ち上がり潜時の大きな右方移動や著しい波形の広がりはありません。CMAP振幅は興奮して筋へ到達した運動軸索の数を反映するため、両刺激部位で同じように振幅が低い②は、機能する軸索数が減った軸索変性のパターンです。これに対して髄鞘障害では、伝導速度低下、遠位潜時延長、近位刺激時の伝導ブロックや時間的分散が中心となります。

選択肢の確認

1.誤り。①は手関節刺激の振幅が保たれる一方、肘窩刺激で実線の振幅が破線より大きく低下しており、刺激部位間の伝導ブロックを考えるパターンです。
2.正しい。②は手関節・肘窩のどちらで刺激してもCMAP振幅が同程度に低下し、潜時は大きく変わらないため軸索変性に合います。
3.誤り。③は手関節刺激の波形が保たれ、肘窩刺激の実線が破線より右へ遅れているため、刺激部位間の伝導速度低下が主体です。
4.誤り。④は手関節刺激・肘窩刺激とも実線が破線より右方へ移動し、振幅より潜時延長が目立つため、単純な軸索変性像ではありません。
5.誤り。⑤は手関節刺激が保たれる一方、肘窩刺激の実線が低振幅で多峰性に広がり、近位刺激による時間的分散を示します。

覚えるポイント

  • 軸索障害はCMAP振幅低下が中心です。
  • 脱髄は潜時延長・伝導速度低下・伝導ブロック・時間的分散が中心です。
  • 遠位刺激と近位刺激の両方を、正常破線と比較して読みます。

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